こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題26 次の記述のうち、精神保健福祉に関わる専門職等の役割について、正しいものを1つ選びなさい。
- 退院後生活環境相談員は、包括型地域生活支援プログラム(ACT)で訪問を行う。
- 生活保護現業員は、リワークプログラムにおいて就労に関するアセスメントを行う。
- 社会復帰調整官は、精神障害者保健福祉手帳の交付の判定を行う。
- 精神保健福祉相談員は、精神科デイ・ケアで集団生活への適応訓練を行う。
- 精神障害者雇用トータルサポーターは、職場実習先の開拓及び実施のための事業所への助言や調整を行う。
設問について
精神保健福祉分野における専門職の役割についての理解が問われる問題。
各選択肢について
選択肢1:退院後生活環境相談員は、包括型地域生活支援プログラム(ACT)で訪問を行う。
×
包括型地域生活支援プログラム(ACT)で訪問を行うのは、様々な専門職。看護師、作業療法士、精神保健福祉士、医師、等。
退院後生活環境相談員は、精神科病院で医療保護入院者の早期退院を支援する専門職。
(医療保護入院者の退院による地域における生活への移行を促進するための措置)
精神保健福祉法
第三十三条の四 医療保護入院者を入院させている精神科病院の管理者は、精神保健福祉士その他厚生労働省令で定める資格を有する者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、退院後生活環境相談員を選任し、その者に医療保護入院者の退院後の生活環境に関し、医療保護入院者及びその家族等からの相談に応じさせ、及びこれらの者を指導させなければならない。
選択肢2:生活保護現業員は、リワークプログラムにおいて就労に関するアセスメントを行う。
×
生活保護の現業員については、社会福祉法第三章 福祉に関する事務所に規定がある。
(組織)
社会福祉法
第十五条 福祉に関する事務所には、長及び少なくとも次の所員を置かなければならない。ただし、所の長が、その職務の遂行に支障がない場合において、自ら現業事務の指導監督を行うときは、第一号の所員を置くことを要しない。
(中略)
4 現業を行う所員は、所の長の指揮監督を受けて、援護、育成又は更生の措置を要する者等の家庭を訪問し、又は訪問しないで、これらの者に面接し、本人の資産、環境等を調査し、保護その他の措置の必要の有無及びその種類を判断し、本人に対し生活指導を行う等の事務をつかさどる。
選択肢3:社会復帰調整官は、精神障害者保健福祉手帳の交付の判定を行う。
×
精神障害者保健福祉手帳の、
・判定を行うのは、都道府県または指定都市の精神保健福祉センター
・交付決定を行うのは、都道府県知事または指定都市の市長
・申請を受け付けるのは、本人が居住する市町村。
社会復帰調整官とは
法務省ホームページ
保護観察所に勤務し,精神障害者の保健及び福祉等に関する専門的知識に基づき,心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人の社会復帰を促進するため,生活環境の調査,生活環境の調整,精神保健観察等の業務に従事します。
選択肢4:精神保健福祉相談員は、精神科デイ・ケアで集団生活への適応訓練を行う。
×
(精神保健福祉相談員)
精神保健福祉法
第四十八条 都道府県及び市町村は、精神保健福祉センター及び保健所その他これらに準ずる施設に、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、並びに精神障害者及びその家族等その他の関係者を訪問して必要な指導を行うための職員(次項において「精神保健福祉相談員」という。)を置くことができる。
2 精神保健福祉相談員は、精神保健福祉士その他政令で定める資格を有する者のうちから、都道府県知事又は市町村長が任命する。
選択肢5:精神障害者雇用トータルサポーターは、職場実習先の開拓及び実施のための事業所への助言や調整を行う。
〇
精神障害者雇用トータルサポーターは、ハローワークに配置され、求職者本人に対するカウンセリングや就職に向けた準備プログラムの実施、事業主に対して精神障害者等の雇用に係る課題解決のための相談援助、職場実習のコーディネート等を行う。(神奈川県「精神障害者雇用トータルサポーターについて」)
正答
5(精神障害者雇用トータルサポーターは、職場実習先の開拓及び実施のための事業所への助言や調整を行う。)