こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
事例問題
次の事例を読んで、答えなさい。
〔事例〕
Aさん(30歳、男性)は、21歳の時に統合失調症と診断され、母親と二人で住む市内にあるX精神科病院に入院した。しばらくして症状はようやく落ち着いたが、母親は自宅への退院に難色を示し、他の退院後の受入先も確保できず退院の話は進まなかった。そのうちAさんの退院意欲が減退したこともあり、入院は長期化した。
Aさんは28歳の時、地域で生活する精神障害当事者と対話できるX精神科病院内のプログラムに参加した。そこでAさんは退院意欲が喚起され、病院のB精神保健福祉士に、「退院して自宅に戻りたい」と相談を持ちかけた。B精神保健福祉士は、Aさんとの面接に加えて母親との面接を設定した。面接で母親は、「病気のことがよく分からないし、また入院前の、あの大変な状況に戻っても対応できる自信がない」と語り、自宅への退院に後ろ向きであった。B精神保健福祉士は、家族を対象に専門家が実施するX精神科病院内の家族の感情表出に着目したプログラムへの参加を勧めた。(問題78)
プログラムへの参加を通して、母親はAさんの自宅への退院に前向きになり、様々な人の支援を受けながらAさんは自宅へ退院した。しかし退院後間もなく、母親は体調を崩して1週間ほど入院となり、自宅でAさんの身の回りの世話をできる人がいなくなった。Aさんは生活能力の低下もあいまって心細さを強く訴えるようになったため、「障害者総合支援法」に規定される、短期間の入所により食事や入浴の提供などを行うサービスを利用することとした。(問題79)
母親の退院後しばらくして、Aさんは自宅に戻った。B精神保健福祉士の勧めでY地域活動支援センターに通い、徐々に地域での生活を楽しむようになった。Y地域活動支援センターでは、米国で精神障害当事者が開発したリカバリーに向けたプログラムが行われていた。入院中に知り合ったCさんに誘われてAさんもそのプログラムに参加した。そこで、自分のこれからの人生を考えられるようになった。(問題80)
問題79 次の記述のうち、Aさんが利用したサービスの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
- 利用者の外出時における移動中の介護を行う。
- 保健所が利用申請の窓口である。
- 夜間もサービスを提供する。
- 訓練等給付に基づくサービスである。
- 定期的な巡回訪問を実施する。
設問について
「障害者総合支援法」に規定されるサービスについての理解が問われる問題。
短期間の入所により食事や入浴の提供などを行うサービスといえば、短期入所(ショートステイ)。
各選択肢について
選択肢1:利用者の外出時における移動中の介護を行う。
×
利用者の外出時における移動中の介護を行うのは、行動援護。
選択肢2:保健所が利用申請の窓口である。
×
総合支援法に規定される障害福祉サービスの利用申請は、市町村の窓口に対して行う。
選択肢3:夜間もサービスを提供する。
〇
ショートステイは、短期間、夜間も含めてサービスを提供するもの。
居宅においてその介護を行う者の疾病その他の理由により、障害者支援施設、児童福祉施設等への短期間の入所を必要とする障害者等につき、当該施設に短期間の入所をさせて、入浴、排せつ及び食事の介護その他の必要な支援を行います。
厚生労働省>障害福祉サービスについて
選択肢4:訓練等給付に基づくサービスである。
×
ショートステイは介護給付。
選択肢5:定期的な巡回訪問を実施する。
×
ショートステイは、施設に短期間の入所をするもので、巡回訪問はしない。
自立生活援助では、居宅において単身等で生活する障害者につき、定期的な巡回訪問又は随時通報を受けて行う訪問、相談対応等により、居宅における自立した日常生活を営む上での各般の問題を把握し、必要な情報の提供及び助言並びに相談、関係機関との連絡調整等の自立した日常生活を営むために必要な援助を行う。
正答
3(夜間もサービスを提供する。)