こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題12 精神保健の三つの側面のうち、積極的精神保健の活動として、正しいものを1つ選びなさい。
- 精神医療を中断しがちな在宅精神疾患患者への訪問指導
- 在宅高齢者への適切な睡眠を確保するための睡眠衛生教育
- うつ病のため休職した被雇用者への職場復帰支援
- PTSDが疑われる被災者への精神科医療機関の紹介
- 自傷行為を繰り返す若者へのカウンセリング
設問について
精神保健の概念や活動についての理解が問われる問題。
「積極的精神保健」については、中央法規当該科目テキスト(第3版)p333~334。
吉川武彦先生らによる精神保健の3つの側面からの概念化は以下の通り。
- ポジティブメンタルヘルス(積極的精神保健)
- サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)
- トータルメンタルヘルス(総合的精神保健)
メンタルヘルスには三分野あることを示しておこうと思う(表ー1)。その一は、ポジティブメンタルヘルス(積極的精神保健)という考えである。これはひと言でいえば、いまある心の健やかさをより高め、あるいは維持していくための理論や実際活動を指す。その二は、サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)で、心悩ませ、心を乱し、心を痛め、心を病んでいる人々にどのようなサポートが必要であるのかということを理論的に、また実際活動としてそれを行うことをいうものである。その三は、トータルメンタルヘルス(総合的精神保健)という理論と実際を指している。トータルメンタルヘルスは社会のあり方であるともいえ、今日的にいえば、老いてもボケても地域で生きられる地域社会づくりを目指すものである。それは当然のことながら障害をもつものももたざるものも共に生きていくという地域づくりを目指すものでなければならない。そしてさらに、精神障害をもつものも共に生きる地域社会づくりを目指している。
横浜市『調査季報』(調査季報104号・特集/都市生活とメンタルヘルス(1898年12月発
各選択肢について
選択肢1:精神医療を中断しがちな在宅精神疾患患者への訪問指導
×
これは、心悩ませ、心を乱し、心を痛め、心を病んでいる人々にどのようなサポートが必要であるのかということを理論的に、また実際活動としてそれを行う、サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)。
選択肢2:在宅高齢者への適切な睡眠を確保するための睡眠衛生教育
〇
いまある心の健やかさをより高め、あるいは維持していくための理論や実際活動と言えるので、これはポジティブメンタルヘルス(積極的精神保健)。
選択肢3:うつ病のため休職した被雇用者への職場復帰支援
×
これは、心悩ませ、心を乱し、心を痛め、心を病んでいる人々にどのようなサポートが必要であるのかということを理論的に、また実際活動としてそれを行う、サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)。
選択肢4:PTSDが疑われる被災者への精神科医療機関の紹介
×
これは、心悩ませ、心を乱し、心を痛め、心を病んでいる人々にどのようなサポートが必要であるのかということを理論的に、また実際活動としてそれを行う、サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)。
選択肢5:自傷行為を繰り返す若者へのカウンセリング
×
これは、心悩ませ、心を乱し、心を痛め、心を病んでいる人々にどのようなサポートが必要であるのかということを理論的に、また実際活動としてそれを行う、サポーティブメンタルヘルス(支持的精神保健)。
正答
2(在宅高齢者への適切な睡眠を確保するための睡眠衛生教育)