こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題18 精神保健福祉活動を行っている民間団体に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 日本精神衛生会は、精神病者慈善救治会として創設された。
- 日本いのちの電話連盟は、自殺対策基本法の成立を受けて創設された。
- 全日本断酒連盟は、依存症の治療に従事している多職種チームが中心となって創設された。
- 全国精神障害者団体連合会は、「障害者総合支援法」の成立を受けて創設された。
- 全国精神保健福祉連絡協議会は、精神保健福祉士の職能団体として創設された。
設問について
精神保健福祉活動を行っている民間団体に関する理解が問われる問題。
各選択肢について
選択肢1:日本精神衛生会は、精神病者慈善救治会として創設された。
〇
日本精神衛生会は現在公益財団法人。
明治35年呉秀三東大教授が中心となって、当時の東大教授や政治家、経済人たちの名流夫人を主たる発起人に「精神病者慈善救治会」が発足したと当該会ホームページに記載がありました。
日本精神衛生会は世界でも古い精神衛生のNGO(非政府機関)の一つとして明治35年(1902)に創設された精神病者慈善救治会に端を発し、その後幾多の変遷を経て、昭和25年(1950)に財団法人日本精神衛生会として、現在の組織が発足した。
日本精神衛生会ホームページ
選択肢2:日本いのちの電話連盟は、自殺対策基本法の成立を受けて創設された。
×
日本いのちの電話連盟は、1971年に開始。
自殺対策基本法の成立は、2006年6月21日に公布、同年10月28日に施行。
「いのちの電話」の活動は、1953年に英国のロンドンで開始された自殺予防のための電話相談に端を発しています。
日本ではドイツ人宣教師ルツ・ヘットカンプ女史を中心として準備され、1971年10月日本で初めてボランティア相談員による電話相談が東京で開始されました。
選択肢3:全日本断酒連盟は、依存症の治療に従事している多職種チームが中心となって創設された。
×
アメリカでのAAが、禁酒法の廃絶という、いわば禁酒運動の限界が実証された時期に、酒害者の間から芽生えたのに対し、日本に於ける断酒会の誕生は、禁酒運動家の積極的な助力に負うところが大きい。
(中略)
昭和33年9月には、禁酒同盟の小塩完次が、高知市のクリスチャン中沢寅吉の招きによって高知市で禁酒講演をし、アメリカのAAと東京の断酒会活動について詳細に報告した。これが導火線になって、昭和25年よりアルコール中毒の治療をしていた下司孝麿医師と、元患者である松村春繁が中心になって、同年11月「高知県断酒新生会」が結成された。会員わずかに2名、その1人である松村春繁がのちに、全断連の初代会長となった。
全日本断酒連盟ホームページ
選択肢4:全国精神障害者団体連合会は、「障害者総合支援法」の成立を受けて創設された。
×
全国精神障害者団体連合会は、1993年に設立、2002年にNPO法人化した組織で、障害者総合支援法とは関係ない。
全国精神障害者団体連合会は、NPO法人ぜんせいれんのことなのか?
ブログ記事は2022年3月の後更新されていなくて、活動できているのか謎。
選択肢5:全国精神保健福祉連絡協議会は、精神保健福祉士の職能団体として創設された。
×
全国精神保健福祉連絡協議会は、昭和38(1963)年に、全国精神衛生連絡協議会の名称で発足しました。
全国精神保健福祉連絡協議会ホームページ
この協議会は、各都道府県(指定都市を含む)の精神保健福祉協会で構成され、これらの連絡を図るとともに、精神保健福祉の普及啓発に資することを目的として活動を行っています。
精神保健福祉士の職能団体は、公益社団法人日本精神保健福祉士協会。
正答
1(日本精神衛生会は、精神病者慈善救治会として創設された。)