こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
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事例問題
次の事例を読んで、問題に答えなさい。
〔 事例 〕
Dさん( 52歳、男性 )は、高校卒業後に地元の印刷会社に就職したが、20歳代前半に、統合失調症を発症したことを契機に退職し、以後は入退院を繰り返していた。自宅では両親と三人で生活していた。5年前に父親を肺がんで亡くし、それからは、年老いた母親との二人暮らしが続いている。Dさんに、きょうだいはいない。
現在のDさんは、通院以外は自宅に籠りがちであるが、調子が良いときには、近所の図書館まで出掛けて読書をすることがある。これまで、75歳になる母親がDさんの身の回りの世話をしてきたが、先月、風呂場で転んでから歩行が不自由になり、家事をこなすことが難しくなってきた。母親の状態を見兼ねたDさんは、自ら家事をしたり、時には母親の入浴を手伝ったりするようになった。
最近、町内に住むEさんが、Dさんと母親の生活の様子を気にかけて、時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは、厚生労働大臣から委嘱されて、住民の立場に立って、相談に応じ助言を行う人である。Dさんが母親の介護で疲れないか心配し、何らかのサービスを利用してみてはどうかと声を掛けてくれた。(問題70)
そこでDさんは、通院先の精神科病院のF精神保健福祉士に、Eさんから母親のサービス利用について声を掛けられたことを話し、どこに相談すればよいか尋ねた。相談を受けたF精神保健福祉士は、介護保険法に規定される相談窓口となる機関をDさんに紹介することにした。(問題71)
その後、Dさんは、母親のサービス利用をきっかけに、「自分も何かサービスを利用して、家の外に出る機会を増やしたい。何かやってみたい」とF精神保健福祉士に相談するようになった。Dさんの希望を聞いたF精神保健福祉士は、まずは、Dさん宅から歩いて行ける距離にある、市町村地域生活支援事業で創作的活動を行っている機関の利用を勧めてみた。(問題72)
問題70 次のうち、Eさんの立場として、適切なものを1つ選びなさい。
- 認知症サポーター
- 福祉活動専門員
- 精神保健福祉相談員
- 民生委員
- 行政相談委員
設問について
相談援助にかかわる専門職や地域住民の役割についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第6版、第6章第5節。
各選択肢について
選択肢1:認知症サポーター
×
認知症サポーターは厚生労働大臣に委嘱されない。
認知症サポーターとは
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。認知症サポーター養成講座は、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小、中、高等学校の生徒など様々な方に受講いただいています。
厚生労働省 認知症サポーター
選択肢2:福祉活動専門員
×
福祉活動専門員は先に述べた社協の活動の中心的な役割を果たす、福祉活動専門員は社会福祉協議会に設置することとされており、「市区町村の区域における民間社会福祉活動の推進方策について調査、企画及び連絡調整を行うとともに広報、指導その他の実践活動の推進に従事する」と規定されている。
中央法規当該科目テキスト第6版p265
選択肢3:精神保健福祉相談員
×
【精神保健福祉相談員】
● 概 要 (精神保健福祉法第48条第1項)
精神保健福祉相談員とは、都道府県及び市町村が、精神保健福祉センター、保健所等の施設に配置し、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、精神障害者及びその家族を訪問して必要な指導を行う職員。● 身 分 (精神保健福祉法第48条第2項)
精神保健福祉士、医師等、精神保健福祉相談員として必要な知識及び経験を有する者のうちから都道府県知事又は市町村長が任命する。● 配置状況
238人(精神保健福祉センター)、1,435人(保健所)、798人(市区町村)出典: 厚生労働省大臣官房統計情報部 「衛生行政報告例」、「地域保健・老人保健事業報告」 平成18年度末現在
厚生労働省 相談支援について(参考資料)
選択肢4:民生委員
〇
「町内に住むEさんが、Dさんと母親の生活の様子を気にかけて、時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは、厚生労働大臣から委嘱されて、住民の立場に立って、相談に応じ助言を行う人である。」とは民生委員そのもの。
中央法規当該科目テキスト第6版、第6章第5節、p266。
選択肢5:行政相談委員
×
初耳だった・・
我が家の近所にもいるのだろうか。
行政相談委員とは?
総務大臣が委嘱した民間有識者で、全国に約5,000人(各市(区)町村に1人以上)が配置されています。地域における信望の厚い方々が、無報酬で、 国民の皆様から、国の行政活動全般に関する苦情や相談を受け付け、相談者への助言や関係機関に対する改善の申入れなどを行っています。
総務省 行政相談委員オフィシャルウェブサイト
正答
4(民生委員)