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問題41|第21回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題41 次の記述のうち、1994年にWHO、ILO、UNESCOにより示された合同政策方針における「地域に根差したリハビリテーション(CBR)」の考え方として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. ストレス−脆弱性−対処モデルを基盤とする。
  2. 合理的配慮が初めて定義された。
  3. 公的サービスを主軸に置く。
  4. 総合的な地域開発の戦略の一つである。
  5. 病気の再発防止を目的とする。

設問について

1980年代に地域社会にある既存のさまざまな資源を活用して、途上国の農村に住む障害のある人と家族の生活の向上のためにWHOが開発して取り組まれてきたCBRについて。

参考
DINF 障害保険福祉研究情報システム:CBR(地域に根ざしたリハビリテーション)・CBID(地域に根ざしたインクルーシブ開発)

各選択肢について

選択肢1:ストレス−脆弱性−対処モデルを基盤とする。

×

ストレスー脆弱性モデルは、ズービンとスプリングが1977年に提出した考え。
その影響を受けて、リバーマンの「ストレスー脆弱性ー対処ー能力モデル」や、チオンピの「長期展開モデル」が展開された。

選択肢2:合理的配慮が初めて定義された。

×

合理的配慮という言葉は、障害者差別禁止の文脈で初めて使われたのは、「障害のあるアメリカ人法(ADA: Americans with disability Act)」において。

選択肢3:公的サービスを主軸に置く。

×

上記参考ページによれば、CBRは地域社会にある既存のさまざまな資源を活用して、「障害のある人、家族およびコミュニティ並びに適切な保健医療・教育・職業・社会サービスが一致協力することによって実施される」とされている。

選択肢4:総合的な地域開発の戦略の一つである。

CBRの定義は「CBRは障害をもつすべての子どもおよび大人のリハビリテーション、機会均等化および社会統合に向けた地域社会開発における戦略の一つである。(後略)」。

選択肢5:病気の再発防止を目的とする。

×

2010年にWHO、ILO、UNESCO、IDDC(国際障害と開発コンソーシアム)により発表された「CBRガイドライン」では、

【CBRが目指すことは、CBID(Community-based Inclusive Development)であり、障害のある人と家族、その他これまで社会的に排除されてきた人たちの貧困削減に役立てることが目的である】

と明記された。

正答

4(総合的な地域開発の戦略の一つである。)

第21回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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