こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題 40 次の記述のうち,社会リハビリテーションにおけるアセスメントとして,正しいものを 1 つ選びなさい。
- 実施した宿泊体験の妥当性を検討する。
- 一人暮らしに必要なサポート体制を編成する。
- 利用できる文化施設を増やす。
- 買物支援の満足度を確認する。
- 活用できる移動手段を把握する。
設問について
リハビリテーションとは
リハビリテーションの代表的な定義は、全米リハビリテーション協議会(1943年)、WHO(1969年) 、国連・障害者世界行動計画(1982年)などによるものがある。1982年の国連による定義が最新のものであり、以下のとおりである。
「身体的、精神的、かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことを目指し、かつ時間を限定したプロセスである。」
特集/社会リハビリテーションの最近の動向 社会リハビリテーションの概念と方法 | 障害保健福祉研究情報システム(DINF)
社会リハビリテーションとは
(1) WHOによる「社会リハビリテーション」の定義(1968年)
「障害者が家庭、地域社会、職業上の要求に適応できるように援助したり、全体的リハビリテーションの過程を妨げる経済的・社会的な負担を軽減し、障害者を社会に統合または再統合することを目的としたリハビリテーション過程の1つである。」
この定義は、家庭、地域社会、職場等への適応を援助するとともに、医学的リハビリテーション、職業リハビリテーションなどを受けている期間の経済的保障や福祉サービスの提供等を意味していると理解できる。
同上
医学的リハビリテーションにおける理学療法、作業療法等が障害者の身体機能の回復を目指し、職業リハビリテーションが職業訓練、職業適応により職業能力の向上を目指すように、社会リハビリテーションは、障害者が社会の中で活用できる諸サービスを自ら活用して社会参加し、自らの人生を主体的に生きていくための「社会生活力」を高めることを目指す援助技術の体系と方法である。障害のある当事者自身の社会生活力が高まることが目的であるが、そのためには、社会生活力を高めるための援助プログラムを実施するとともに、ソーシャルワーカーとしての個別援助、すなわち、福祉サービスの活用、対象者と環境との調整、サービス間の調整、リハビリテーション分野間の連絡調整も社会リハビリテーションの関連業務となる。総合リハビリテーションを実施していく際に、医学的リハビリテーション、教育リハビリテーション、職業リハビリテーションの分野に所属する各種の専門職者とのコーディネーション(調整)、すなわち、リハビリテーションチームのコーディネーターとしての役割が社会リハビリテーションの中にあるといえる。
同上
社会リハビリテーションのプロセス
① ニーズの把握
同上
② 目標設定
③ 事前評価(アセスメント)の実施
④ プログラムの企画
⑤ 指導・援助・支援の実施
⑥ 事後評価
各選択肢について
選択肢1:実施した宿泊体験の妥当性を検討する。
「実施した宿泊体験の妥当性を検討する」のは、事前評価/査定/アセスメントではなく評価/エバリュエーション。
選択肢2:一人暮らしに必要なサポート体制を編成する。
「一人暮らしに必要なサポート体制を編成する」のは、アセスメントではなく指導・援助・支援の実施/介入/インターベンション。
選択肢3:利用できる文化施設を増やす。
「利用できる文化施設を増やす」のも、アセスメントではなく指導・援助・支援の実施/介入/インターベンション。
選択肢4:買物支援の満足度を確認する。
「買物支援の満足度を確認する」のは、アセスメントではなく追跡/モニタリング。
選択肢5:活用できる移動手段を把握する。
「活用できる移動手段を把握する」のは、アセスメント。
正答
5(活用できる移動手段を把握する。)