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問題80|第22回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題 1

次の事例を読んで,問題 78 から問題 80 までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(35 歳,女性)は 5 年前に離婚して実家に戻り,製造会社の事務員として就職した。Aさんは同僚や上司との関係も良く,定時に帰ることができる働きやすい職場に勤務することができていた。しかし,半年前に母親が病気で急逝したことにより,うつ病を発症した。精神科の主治医からは,休職して治療に専念することを勧められた。Aさんは上司とも相談して,当面のあいだ休職することにした。
休職して半年がたつと給与が払われなくなった。貯金はあったが今後の生活に不安を覚えた。そこでAさんは,通院先のB精神保健福祉士に相談したところ,健康保険法に基づく,病気で休業中に生活を保障する制度を利用できることを知り,申請することにした。(問題 78)
その数か月後,うつ病の症状は軽減したが,職場での居場所がなくなる不安を覚え,復職について精神科の主治医とB精神保健福祉士に相談した。主治医は,病状から診てAさんが復職を焦っていることに懸念があることを伝えた。また,B精神保健福祉士は,Aさんの仕事に集中し過ぎることに不安があることを伝えた。その上で,B精神保健福祉士は,Aさんに障害者の雇用の促進等に関する法律に基づき設置されているYセンターの「職場復帰支援」の利用を勧めた。(問題 79)
その後Aさんは,Yセンターの職場復帰支援を受けることになった。支援を担当したCさんは,Aさんや家族や上司などから,各々が抱く心配や,職場環境,ソーシャルサポートの状況などを確認した。そしてCさんは,Aさんの職場復帰に向けた支援計画を作成した。(問題 80)
Aさんは,その支援計画に基づき,同じ悩みを持つ仲間とのミーティングへの参加や職場での短時間勤務などを重ね,徐々に職場復帰のための準備を整えていった。

目次

問題80 次のうち,Cさんの職名として,正しいものを 1 つ選びなさい。

  1. サービス管理責任者
  2. 精神障害者雇用トータルサポーター
  3. 障害者専門支援員
  4. 障害者職業カウンセラー
  5. 職場適応援助者

設問について

精神障害者支援に関わる支援者の職名に関する理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:サービス管理責任者

×

サビ管は、障害者雇用促進法ではなく障害者総合支援法に基づく職種。

サービス管理責任者(指定障害福祉サービスの提供に係るサービス管理を行う者として厚生労働大臣が定めるものをいう。以下同じ。)

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準

選択肢2:精神障害者雇用トータルサポーター

×

精神障害者雇用トータルサポーターはハローワークに配置されている。採用されるのは、精神保健福祉士、臨床心理士等の有資格者で、精神障害の専門的知識や支援経験のある人。

選択肢3:障害者専門支援員

×

障害者専門支援員もハロワに配置され、障害の理解、障害者の雇用管理上必要な配慮、職業リハビリテーションに関する理解等の専門的知識を有する人材が、基礎的な職業評価の実施、職業リハビリテーションサービス実施機関との調整、求人開拓の調整、事業主へのアドバイス等を行う。(厚生労働省「ハローワークにおける障害者の就労支援」)

選択肢4:障害者職業カウンセラー

障害者職業カウンセラーは、主に全国の地域障害者職業センターに配置される。
主な職務は以下の通り。(厚生労働省「障害者の就労支援を担う人材について」より)

  • 障害者に対する職業評価(職業リハビリテーション計画の策定)
  • 障害者に対する職業指導(職業リハビリテーションカウンセリング)
  • 障害者に対する職業準備支援、OA講習(職業準備訓練、職業講習)を行うこと。
  • 障害者及び事業主に対する職場適応援助者による支援・ 職場適応援助者の養成・研修
  • 知的障害者及び重度知的障害者の判定(原則として、障害者職業カウンセラーとして2年以上の経験を有する者)
  • 上記に付随し、関係機関との連絡・調整、関係機関に対する専門的な職業リハビリテーション技法の提供、職業リハビリ
  • テーションに関する情報の収集・提供、ケース会議の運営等を実施

選択肢5:職場適応援助者

×

職場適応援助者はジョブコーチ。

ジョブコーチ支援は、対象障害者がその仕事を遂行し、職場に対応するため、具体的な目標を定め、支援計画に基づいて実施されるものです。
・ 障害者本人に対する職務の遂行や職場内のコミュニケーション等に関する支援だけでなく、事業主に対しても障害特性に配慮した雇用管理等に関する支援を行います。
・ ジョブコーチが行う障害者に対する支援は、事業所の上司や同僚による支援(ナチュラルサポート)にスムーズに移行していくことを目指しています。

厚生労働省ホームページ:職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業について

正答

4(障害者職業カウンセラー)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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