こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題12 次のうち、予防精神医学の概念を提唱した人物として、適切なものを1つ選びなさい。
- ソンダース( Saunders, C.)
- カプラン( Caplan, G.)
- 呉秀三
- ピアジェ( Piaget, J.)
- フロイト( Freud, S.)
設問について
人名を答える問題。
本問は予防精神医学の概念を提唱した人物を答える問題で、迷いなく正答を導きたい。
正答以外の選択肢の人物についても知っておきたい。
各選択肢について
選択肢1:ソンダース( Saunders, C.)
×
シシリー・ソンダース(1918~2005)は近代ホスピス運動の創始者。
選択肢2:カプラン( Caplan, G.)
〇
リンデマンと共に1940年代から1960年代にかけて危機理論を構築。
カプラン(Gerald Caplan: 1917-2008)が精神医学の領域に初めて予防の概念を取り入れた。
主著書:
『予防精神医学』(1964)
『地域精神衛生の理論と実際』(1997)
『予防精神医学』(1964)によれば、第1次~第3次予防でそれぞれ以下の点に重点を置く。
1次予防 精神障害の発生予防
2次予防 精神障害を発症した人の早期発見・早期治療
3次予防 精神障害者の社会復帰の促進・リハビリテーション
選択肢3:呉秀三
×
呉秀三(1865~1932)は、日本の精神医学者、松沢病院第5代院長。
クレペリンの精神医学体系を導入することで、日本の精神医療・精神医学の基礎が整えられていった。
「我邦十何万ノ精神病者ハ実ニ此病ヲ受ケタルノ不幸ノ外ニ,此邦ニ生レタルノ不幸ヲ重ヌルモノト云フベシ」の人。早くから患者の人道的処遇を唱え、作業療法の普及や精神科病院の構造の改善などにも尽力した。
選択肢4:ピアジェ( Piaget, J.)
×
ジャン・ピアジェ(1896~1980、スイスの心理学者)は、認知発達理論、4つの発達段階を提唱した人。
共通科目「心理学理論と心理的支援」で詳しく学ぶはず。
児童の認知機能の発達を下記の4つに区分、それぞれの特徴をスキーマ構造の質的変化で説明した。
0歳~2歳:感覚運動期
2歳~7歳:前操作期
7歳~11歳:具体的操作期
11歳以降:形式的操作期
選択肢5:フロイト( Freud, S.)
×
(Sigmund Freud ジグムント━) オーストリアの神経科医。精神分析学の創始者。ヒステリー症の治療法の研究から、無意識の存在を確信し、カタルシスや自由連想法を用いる精神分析の方法を発見、深層心理学を樹立した。著「夢判断」「精神分析入門」など。
コトバンク
正答
2(カプラン( Caplan, G.))