こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題20 WHOによるメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 国際疾病分類( ICD )の改訂を目標とした。
- アルマ・アタ宣言とも呼ばれている。
- 「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としている。
- 精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことが目標に定められた。
- 中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としている。
設問について
頻出、メンタルヘルスアクションプランについての理解が問われる問題。
WHOによるメンタルヘルスアクションプラン2013-2020については、中央法規当該科目テキスト第3版p346~。
なお、2021年9月に、「メンタルヘルスアクションプラン2013 – 2020」が更新され、2030年まで延長した計画が発表されている(WHO最新ニュース2021年09月22日)。
WHO>Comprehensive Mental Health Action Plan 2013-2030(包括的メンタルヘルス行動計画 2013~2030年)
各選択肢について
選択肢1:国際疾病分類( ICD )の改訂を目標とした。
×
WHOは国際疾病分類( ICD )を出版&改訂するけど、メンタルヘルスアクションプラン2013-2020の目標にはなっていない。
アクションプランは“No health without mental health(メンタルヘルスなしに健康なし)”を原則に、精神的に満たされた状態(mental well-being)を促進し、精神障害を予防し、ケアを提供し、リカバリーを促し、人権を促進し、そして精神障害を有する人々の死亡率、罹患率、障害を低減することを目標として、その目的に、(1)メンタルヘルスのためのより効果的なリーダーシップとガバナンス、(2)地域ベースの環境におけるメンタルヘルスサービスと社会ケアサービスの統合、(3)プロモーションと予防のための戦略の実施、(4)情報システム、科学的根拠と研究の強化をあげている。そして(3)の中に、世界の自殺死亡率を10%少なくする(2020年までに)という達成目標を示している。
メンタルヘルスアクションプラン2013-2020(日本語版PDF)
選択肢2:アルマ・アタ宣言とも呼ばれている。
×
呼ばれていない。
アルマ・アタ宣言は、1978年に開催されたプライマリヘルスケアに関する国際会議で採択された宣言文のこと。
選択肢3:「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としている。
〇
アクションプランは“No health without mental health(メンタルヘルスなしに健康なし)”を原則に、精神的に満たされた状態(mental well-being)を促進し、精神障害を予防し、ケアを提供し、リカバリーを促し、人権を促進し、そして精神障害を有する人々の死亡率、罹患率、障害を低減することを目標として、その目的に、(1)メンタルヘルスのためのより効果的なリーダーシップとガバナンス、(2)地域ベースの環境におけるメンタルヘルスサービスと社会ケアサービスの統合、(3)プロモーションと予防のための戦略の実施、(4)情報システム、科学的根拠と研究の強化をあげている。そして(3)の中に、世界の自殺死亡率を10%少なくする(2020年までに)という達成目標を示している。
同上
選択肢4:精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことが目標に定められた。
×
精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことは目標に含まれていない。
アクションプランは“No health without mental health(メンタルヘルスなしに健康なし)”を原則に、精神的に満たされた状態(mental well-being)を促進し、精神障害を予防し、ケアを提供し、リカバリーを促し、人権を促進し、そして精神障害を有する人々の死亡率、罹患率、障害を低減することを目標として、その目的に、(1)メンタルヘルスのためのより効果的なリーダーシップとガバナンス、(2)地域ベースの環境におけるメンタルヘルスサービスと社会ケアサービスの統合、(3)プロモーションと予防のための戦略の実施、(4)情報システム、科学的根拠と研究の強化をあげている。そして(3)の中に、世界の自殺死亡率を10%少なくする(2020年までに)という達成目標を示している。
メンタルヘルスアクションプラン2013-2020(日本語版PDF)
選択肢5:中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としている。
×
中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としているのは、メンタルヘルスギャップアクションプログラム (mhGAP)。
参考
・WHOのメンタルヘルスギャップアクションプログラム (mhGAP)のページ
・精神保健専門家のいない保健医療の場における精神・神経・物質使用障害のためのmhGAP介入ガイド
正答
3(「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としている。)