MENU

問題21|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題21 次のうち、グリーンウッド( Greenwood, E.)が掲げたソーシャルワーク専門職の属性として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. 個人的な責任を伴う、理論を携えた活動であること
  2. 地域社会の承認があること
  3. 専門職を養成するための教育システム及びその訓練課程があること
  4. 利他的な動機があること
  5. 構成員の大多数が加入している専門職能団体があること

設問について

相談援助にかかわる専門職の成立要件についての理解が問われる問題。
当該項目については、中央法規当該科目テキスト第2版p173~。

グリーンウッドだけでなく、フレクスナー、エツィオーニ、佐藤豊道の掲げた要件についても知っておきたい。

フレクスナー, A.
1915年、全米慈善矯正事業会議の講演で「ソーシャルワークは現段階で専門職業としての基準に適合しない」。
《フレクスナーが示した専門職業の属性》
・個人的責任が伴う、理論を携えた活動であること
・活動と活動に伴う責任が、固有の科学と知識に由来すること
・実用的であり、明確な目標があること
・教育により伝達できる技術があること
・組織化を図る傾向がある(専門職能団体などの組織化を目指す)こと
・利他的な動機があること

グリーンウッド, E.
1957年、ソーシャルワークが下記要件を満たしている、「ソーシャルワークはすでに専門職である」と主張。
・体系的な理論
・専門職に付託された権限と信用
・コミュニティからの承認
・倫理綱領
・専門職業文化

エツィオーニ, A.
1969年、ソーシャルワークは専門職業として下記要件を十分には満たしていない、準専門職と位置づけ。
・専門的職務を果たすうえで応用可能な体系的知識
・専門職を養成するための教育システムおよびその訓練課程
・構成メンバーの加入率が高い専門職能団体
・倫理綱領

佐藤豊道
・創造性を伴う知的な過程
・体系的理論
・倫理基準
・専門職的権威
・専門職的副次文化(専門職に特有の価値、規範など)
・専門教育と研修
・専門職団体の組織化
・社会的承認
・公益性の志向
・科学的、批判的、合理的視座
・社会的評価、
・個人的責任

各選択肢について

選択肢1:個人的な責任を伴う、理論を携えた活動であること

×

フレクスナーが示した要件。

選択肢2:地域社会の承認があること

地域社会の承認についてグリーンウッドは、専門職として認められるために、教育・経験・見習い・独占を明らかにすることが必要としている。

選択肢3:専門職を養成するための教育システム及びその訓練課程があること

×

エツィオーニによる要件。

選択肢4:利他的な動機があること

×

フレクスナーが示した要件。

選択肢5:構成員の大多数が加入している専門職能団体があること

×

エツィオーニが示した要件。

正答

2(地域社会の承認があること)

第23回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

あわせて読みたい
第23回 精神保健福祉士 国家試験対策 過去問題しゃぶり尽くし 【(1) 精神疾患とその治療】 問題1 次のうち,摂食,体温,情動の調節に関わっている中枢神経の部位として,正しいものを 1 つ選びなさい。 問題2 次のうち,この患者...

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
プロフィール詳細はこちら

目次
閉じる