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問題22|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題22 次の記述のうち、精神保健福祉の理論や実践に影響を与えた人物の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. ジョーンズ( Jones, M.)は、病院の全環境を治療手段として用いる治療共同体の概念を提唱した。
  2. ミニューチン( Minuchin, S.)は、集団や人間の相互依存性によるグループダイナミクスに着目した。
  3. ロジャーズ( Rogers, C.)は、様々な心理療法やカウンセリング理論の基本となっている面接技法を統合したマイクロカウンセリングを開発した。
  4. レヴィン( Lewin, K.)は、システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目した。
  5. アイビイ( Ivey, A.)は、非指示的アプローチである来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立した。

設問について

精神保健福祉の理論や実践の研究者についての理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:ジョーンズ( Jones, M.)は、病院の全環境を治療手段として用いる治療共同体の概念を提唱した。

ジョーンズ(1907-1990)については中央法規「理論と展開I」テキストp40にチラと出てくる程度?

イタリアのバザーリアが活用した実践。
ジョーンズはイギリスの人。
治療共同体は,閉鎖的で階層的な管理により硬直化していた精神科病棟の治療的限界を打破するための組織改革として提唱された。この体制の特質は、専門職の働きかけ以外に患者、家族の共同的役割遂行によって構築される治療環境構造にある。

「治療共同体(TC: Therapeutic Community)」の基になる考え方は、19 世紀の常習飲酒者や精神病者の収容所で普及していた「道徳療法( moral treatment )に始まり、1950 年代初めのマクスウェル・ジョーンズの先駆的研究につながる。ジョーンズは精神科病院の全ての資源が治療共同体を作り上げるために、いかに組織されるかについて論じた。

(中略)

「治療共同体」とは、ある個人の直接的な環境あるいは生活環境を変えることで、その環境の圧力とそこに生活している個人の欲求との相互関係を組織的・意図的に組み合わせることにより、そこで生活している個人の行動そのものを変えることを目的とする組織をいう。

内閣府 平成23年度「アメリカにおける青少年の薬物乱用対策に関する企画分析」報告書

選択肢2:ミニューチン( Minuchin, S.)は、集団や人間の相互依存性によるグループダイナミクスに着目した。

×

集団や人間の相互依存性によるグループダイナミクスに着目したのは、レヴィン。
中央法規「理論と展開II」テキストp42。

グループダイナミクス(集団力学)は、集団援助技術(グループワーク)の構成要素の1つ。
1939年レヴィンらの論文「社会的空間における実践」で提唱された概念で、「集団生活における変化の力学」として、社会生活の中に「計画された変化」を打ち出し、新しい人間関係と新しい集団生活の発展を可能にする学問を指す。

集団は単にその集団を構成するメンバーの集合体以上に機能的力動的な性格をもつという考えのグループワークへの援用で、メンバー全員が相互に影響し合いながら、共通の課題に取り組み、ともに成長していくこと。共通の課題を確認し、グループ独自の決まりや文化を創り出す中で、メンバーが集まる以上のグループの力が醸成されることを意味する。

ミニューチンは、システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目した人。

選択肢3:ロジャーズ( Rogers, C.)は、様々な心理療法やカウンセリング理論の基本となっている面接技法を統合したマイクロカウンセリングを開発した。

×

マイクロカウンセリングを開発したのは、アイビイ。
かかわり行動から技法の統合まで、ピラミッド型の技法を意図的に使いたいところ。

ロジャーズは来談者中心療法を開発した人。

選択肢4:レヴィン( Lewin, K.)は、システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目した。

×

システム理論に基づいた構造的家族療法を展開し、家族成員間の境界に着目したのはミニューチン。

レヴィンは前述の通りグループダイナミクスを提唱した人。

選択肢5:アイビイ( Ivey, A.)は、非指示的アプローチである来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立した。

×

非指示的アプローチである来談者中心療法(クライエント中心療法)を確立したのはロジャーズ。
アイビイはマイクロカウンセリングの人。

正答

1(ジョーンズ( Jones, M.)は、病院の全環境を治療手段として用いる治療共同体の概念を提唱した。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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