こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題18 次のうち、グループホーム等の新設に際して地域住民から反対運動が起こることを意味する用語として、正しいものを1つ選びなさい。
- 異文化間コンフリクト
- バリアフリー・コンフリクト
- 接近-接近コンフリクト
- 施設コンフリクト
- ロール・コンフリクト
設問について
施設コンフリクトについての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第3版p10, 325等。
各選択肢について
選択肢1:異文化間コンフリクト
文化接触は異なる文化をになう人たちの接触による場合と,直接的な人間の接触なしに伝播によって異文化が接触する場合とあるが,前述の文化変容をおこすような,異なる文化をになう複数集団の長期にわたる接触のことを指すことが多い。 文化摩擦culture conflict異なる文化が接触すると,人々はそれぞれ自分の文化の規準で相手を推し測るため,互いに誤解や摩擦を生むことが多く,そのような摩擦や葛藤を文化摩擦という。国際間における貿易摩擦においても,このような文化摩擦が関連していることが多い。
コトバンク culture conflict
選択肢2:バリアフリー・コンフリクト
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バリアフリー・コンフリクト
バリアフリーな社会が整備されつつある。その一方で,バリアフリー化が浸透したことにより,特定の障害のためのバリアフリー化が他の障害のある人や障害のない人にとっての新しいバリアとなる問題が生まれている。例えば,点字ブロックにより,車いす利用者が移動しにくくなり,それに高齢者がつまずくこともある。また,段差の解消が白杖使用者の手がかりを奪うといったケースもある。残念ながら,こういったバリアフリー化によるコンフリクトの多くは十分議論されていないのが現状である。
DINF 用語の解説 バリアフリー・コンフリクト
このバリアフリー・コンフリクトが生じる背景には,一部の街づくりを除いて,異種の障害間での擦り合わせの機会は少なく,障害のない人もそこに積極的に介入することが難しい点にある。様々な関係者の合意形成が不十分なまま,マニュアルに基づいてバリアフリー化が進んでいるのが現状であり,今後,バリアフリー・コンフリクトがさらに顕在化する可能性がある。
選択肢3:接近-接近コンフリクト
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「接近 – 接近」コンフリクトは、魅力を感じ接近したいという対象が同時に複数(以下では2つを想定します)存在するのですが、どちらか一方しか選ぶことができないというコンフリクト状態です。職場の同期の飲み会と学校時代の仲間との飲み会が重なってしまい、どちらも行きたいのだけれど、時間や場所の制約で片方しか参加できないというような場合に生じます。この場合、対象はどちらもプラスの魅力をもっているので、より魅力の高い方を選ぶことになります。
コンフリクト理論 | モチベーション・マネジメント協会
選択肢4:施設コンフリクト
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施設コンフリクトは、一般的に「社会福祉施設の新設などにあたり、その存立が地域社会の強力な反対運動に遭遇して頓挫したり、あるいはその存立の同意と引き換えに大きな譲歩を余儀なくされたりする施設と地域の間での紛争事態」と概念づけられている。
施設コンフリクトの解消に向けて
―人権の視点からの期待と提案―
選択肢5:ロール・コンフリクト
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社会学用語。個人が社会生活をおくるうえで占有する役割は,多くの場合複数である。個人が占めているその複数の役割を役割群 role-setと呼ぶが,役割群に対応する役割期待や役割規定が相互に矛盾する内容を含んでおり容易に優先順位をつけられない場合,その個人はジレンマに陥ることになる。その状態を役割葛藤という。
コトバンク
正答
4(施設コンフリクト)