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問題3|第20回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題3 次のうち、アルコール依存症の離脱症状として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 過眠
  2. 徐脈
  3. 発疹
  4. 振戦
  5. 疼痛

設問について

代表的な精神疾患のうち、アルコール関連障害の、特にアルコール依存症の離脱症状に関する問題。

中央法規当該科目テキスト(第2版)で、アルコール関連障害はp100~。

各選択肢について

アルコールは薬理学的に抑制作用を有する。
離脱期には、抑制とは逆の「興奮」を示す。

選択肢1:過眠

×

アルコール依存症の離脱症状としては、逆。

早期離脱症状(小離脱)のアルコール幻覚症では、鮮明な恐ろしい夢による恐怖を味わうことがある。

後期離脱症状(大離脱)で起こるのは、不安発作、錯乱の増大、睡眠不足(悪夢または夜間の錯覚を伴う)、大量発汗、重度の抑うつ等。

過眠が見られる病態としては、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、周期性傾眠症等。

選択肢2:徐脈

×

アルコール依存症の離脱症状としては、逆。

頻脈、動機、発熱、悪寒、嘔気嘔吐、血圧上昇といった自律神経症状=交感神経系の過剰興奮は、早期離脱および後期離脱のいずれでも見られる。

選択肢3:発疹

×

アルコール多飲者に見られる皮膚症状としては、下記のものがある。
・黄疸
・皮膚搔痒症
・血管拡張
・栄養障害性
・晩発性皮膚ポ リ ルフィ ン症
・膵炎に起因した皮下結節性脂肪壊死 皮下結節性脂肪壊死(まれ)

長期の飲酒による栄養障害性の皮膚の変化にペラグラがある。
病態としては、顔面、頸部、上下肢などの露出部での発赤から褐色に至る色素沈着や水泡、痂疲形成等。
ナイアシン、トリプトファン不足によるもので、ナイアシンはアルコールを分解するときに消費され、またアルコール多飲によりナイアシン、トリプトファン摂取が減少し、ペラグラを発症することが多い。

これらの皮膚の変化は、アルコールの離脱症状として起こるものではない。

選択肢4:振戦

振戦せん妄は通常,アルコール離脱の48~72時間後に始まり,不安発作,錯乱の増大,睡眠不足(悪夢または夜間の錯覚を伴う),大量の発汗,および重度の抑うつも起こる。不穏,恐怖,および驚愕さえも喚起する一過性の幻覚がよくみられる。初期のせん妄,錯乱状態,および見当識障害に典型的なのは,習慣的な活動への回帰である;例えば,患者はしばしば自分が復職したと想像し,仕事に関係した行動をとろうとする。

自律神経不安定は,発汗および脈拍数や体温の上昇という形で現れ,せん妄に付随して生じ,それとともに進行する。軽度のせん妄には通常,著明な発汗,100~120/分の脈拍,および37.2~37.8℃の体温上昇が伴う。著明な見当識障害と認知障害を伴う著明なせん妄は,顕著な不穏,120/分を超える脈拍,および37.8℃を超える体温上昇を伴い,死亡リスクが高い。

振戦せん妄の間,患者は多くの感覚刺激,特に薄明かりの中で見える物体により暗示を受けやすい。前庭の障害によって,患者は床が動き,壁が落ち,部屋が回っていると思い込むことがある。せん妄の進行とともに,手の安静時振戦が発現し,ときに頭部や体幹に広がることがある。運動失調が著明であり,自傷防止に努める必要がある。症状は患者によって異なるが,一般に各患者の再発時の症状は同じである。

MSDマニュアルプロフェッショナル版

選択肢5:疼痛

×

アルコール依存症の離脱期に、痛みへの逃避による疾病利得、鎮痛薬への依存がみられることはあるが、誰もが訴えるものとは言えない。

器質的に説明がつかない疼痛を訴える精神症状としては、身体表現性障害、うつ病、不安性障害が考えられる。

正答

3(振戦)

第20回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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