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問題4|第20回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題4 患者の訴えと精神症状に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 「ある時点から後のことを思い出せない」との訴えは、前向健忘である。
  2. 「壁に掛けた着物が人間に見える」との訴えは、幻覚である。
  3. 「頭の中に他人の考えを吹き込まれる」との訴えは、考想伝播である。
  4. 「不合理とは考えるが、否定すると不安になる」との訴えは、強迫観念である。
  5. 「人前では手が震えて字が書けなくなる」との訴えは、精神運動制止である。

設問について

精神症状に関する理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:「ある時点から後のことを思い出せない」との訴えは、前向健忘である。

記憶の障害については、中央法規当該科目テキスト(第2版)p46-47。
健忘とは、一定期間内の経験を想起することができない状態。

  • 全健忘:一定期間の出来事を全く想起できない場合
  • 部分健忘:部分的に想起できる

健忘の原因となる時点を基準にして、

  • 前向健忘:その時点から後の一定期間、新たな出来事を記憶できない
    ベンゾジアピン系睡眠薬の服用後は、ほぼ正常に行動しながらも、その間のことを想起できないということがある。
  • 逆向き健忘:その時点より前の一定期間に遡って、記銘・把持されていたはずの出来事を想起できない
    部分外傷等に伴い見られる。

選択肢2:「壁に掛けた着物が人間に見える」との訴えは、幻覚である。

×

実際に存在する物を、誤って別の物と近くするのは、幻覚ではなく錯覚。

幻覚は、本来知覚の対象となる感覚素材がない「対象なき近く」。

選択肢3:「頭の中に他人の考えを吹き込まれる」との訴えは、考想伝播である。

×

「頭の中に他人の考えを吹き込まれる」のは「思考吹入」。

考想伝播は、自分の考えが他人に伝わってしまうというもの。

選択肢4:「不合理とは考えるが、否定すると不安になる」との訴えは、強迫観念である。

選択肢5:「人前では手が震えて字が書けなくなる」との訴えは、精神運動制止である。

×

精神運動制止は、気分障害でよく見られる、活動性の減退した状態。何をするにも意欲がわかず、口数が少なく、動作は緩慢となる。起床、食事、着替えなどの日常的な所作も億劫になり、仕事にも支障をきたす場合が出てくる。

「人前では手が震えて字が書けなくなる」のは、恐怖性不安障害のうち、社交恐怖に見られやすい。

正答

1(「ある時点から後のことを思い出せない」との訴えは、前向健忘である。)
4(「不合理とは考えるが、否定すると不安になる」との訴えは、強迫観念である。)

第20回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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