こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題48 次の記述のうち、このときのCさんに対する、D精神保健福祉士が行う支援として、適切なものを2つ選びなさい。
Cさん( 34歳、女性 )は、20歳代後半に、うつ病で入院したことがある。結婚を機に退職し、その後、妊娠したが、つわりもひどく、うつ状態になっていた。授乳中の服薬調整も考え、精神科のある総合病院で出産することにした。その後、無事出産し、間もなく自宅に戻る予定となった。夫は、5年間の契約社員として一昨年から勤務している。退院後は、数日のみ、遠方に住むCさんの実母が手伝ってくれることになっている。今後の子育てと体調のことが不安になったCさんは、過去の治療歴も含めて、精神科外来のD精神保健福祉士に相談した。
次の記述のうち、このときのCさんに対する、D精神保健福祉士が行う支援として、適切なものを2つ選びなさい。
- 不安が解消するまで精神科病棟へ入院し治療を受ける。
- Cさんの住む市が実施している養育支援訪問事業を活用する。
- 契約社員であっても、夫が育児休業の申出ができると知らせる。
- 子育てのサポートになる育児ボランティアを養成する。
- 子どもを児童養護施設に預かってもらえるようにする。
設問について
ライフサイクル上の課題を抱えるクライエントに対して、地域を基盤とした包括的支援を行う上で、どのような社会資源をつなげるか。生活を支える様々な制度についての理解が問われる問題。
各選択肢について
選択肢1:不安が解消するまで精神科病棟へ入院し治療を受ける。
×
現在の不安は、今後の子育てと体調のことについてであり、病気でなくても生じるもの。
精神科病院への入院で解決するものではない。
選択肢2:Cさんの住む市が実施している養育支援訪問事業を活用する。
〇
養育支援訪問事業
(次世代育成支援対策交付金に計上)1. 事業の目的
育児ストレス、産後うつ病、育児ノイローゼ等の問題によって、子育てに対して不安や孤立感等を抱える家庭や、様々な原因で養育支援が必要となっている家庭に対して、子育て経験者等による育児・家事の援助又は保健師等による具体的な養育に関する指導助言等を訪問により実施することにより、個々の家庭の抱える養育上の諸問題の解決、軽減を図る。2. 事業の内容
家庭内での育児に関する具体的な援助・ 産褥期の母子に対する育児支援や簡単な家事等の援助
・ 未熟児や多胎児等に対する育児支援・栄養指導
・ 養育者に対する身体的・精神的不調状態に対する相談・指導
・ 若年の養育者に対する育児相談・指導
・ 児童が児童養護施設等を退所後にアフターケアを必要とする家庭等に対する養育相談・支援3. 実施主体
厚生労働省:養育支援訪問事業の概要
市町村(特別区を含む。)
厚労省サイトから引っ張ってきたけど、管轄はこども家庭庁に移ったのか・・?
と思いきや、次世代育成支援対策交付金は厚労省に握られているらしく、すると厚労省のままか。
選択肢3:契約社員であっても、夫が育児休業の申出ができると知らせる。
〇
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の第2条、第5条第1項、第5項、第6条第1項より。
○ この法律の「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。
厚生労働省:育児・介護休業法のあらまし
○ 日々雇い入れられる者は除かれます。
○ 期間を定めて雇用される者は、申出時点において、子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでない場合は、育児休業をすることができます。
○ 労使協定で定められた一定の労働者も育児休業をすることはできません。
選択肢4:子育てのサポートになる育児ボランティアを養成する。
×
長い目で見れば有効かもだけど。
Cさんに必要なのは個別支援、選択肢の内容はメゾレベルの地域支援。
選択肢5:子どもを児童養護施設に預かってもらえるようにする。
×
Cさんに子供と離れなければならない状況があるということが読み取れる記述はない。
正答
2(Cさんの住む市が実施している養育支援訪問事業を活用する。)
3(契約社員であっても、夫が育児休業の申出ができると知らせる。)