こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
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問題38 次のうち、「平成26年患者調査」(厚生労働省)において、平成11年の同調査と比較して、その推計患者数が減少しているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
- 精神病床の入院患者
- うつ病の入院患者
- 統合失調症の外来患者
- アルコール依存症の外来患者
- 精神疾患の総患者
設問について
近年の疾病構造に関する理解が問われる問題。
15年間にどのような変化があったか、本問選択肢の項目については最新の状況も押さえておきたい。
患者調査は、医療施設を利用する患者について、その傷病の状況などを調査し、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的として、調査を3年ごとに実施している。
患者調査(基幹統計)
厚生労働省 患者調査(基幹統計)
調査の概要
調査の目的
病院及び診療所(以下「医療施設」という。)を利用する患者について、その傷病の状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得る。
調査の沿革
この調査は、医師の診断した傷病名に基づく傷病調査で昭和23年に行われた「施設面からみた医療調査」を前身としており、昭和28年に「患者調査」となった。患者調査は、患者の診療録の内容に基づく1日調査として毎年実施されたが、昭和59年からは、調査内容を充実し地域別表章が可能となるよう客体数を拡大するとともに、調査を3年に1回、医療施設静態調査と同時期に実施することとなった。平成5年調査からは、病院の入院患者及び病院の退院患者の状況を二次医療圏別に表すことが可能となっている。
各選択肢について
全体的に、患者調査のどこを見ればいいのかがひまひとつよくわからない。
過去問解説本と患者調査で数字が合わなかったり、患者調査の中でも見る場所によって数字が違っていたり。
総患者数の推計方法を見直したせい?
以下、ピックアップした数字には自信がないので信用しないでください。
選択肢1:精神病床の入院患者
〇
平成11年調査の傷病分類別にみた病床の種類別推計入院患者数を見ると、32.9千人。
平成26年&令和2年調査では「傷病分類別にみた病床の種類別推計入院患者数」の掲載がない。過去問解説本では平成26年の精神病床の入院患者は28.9万人とあるけど、患者調査のどこの数字が不明。
選択肢2:うつ病の入院患者
×
令和2(2020)年調査と平成17(2005)年調査の比較でも×。
気分(感情)障害(躁うつ病を含む)の入院患者数推移は下記の通り(令和2年患者調査より)。
平成11 22.5 千人
平成14 26.4
平成17 27.8
平成20 28.7
平成23 29.1
平成26 28.8
平成29 29.9
令和 2 28.0
選択肢3:統合失調症の外来患者
×
令和2(2020)年調査と平成17(2005)年調査の比較でも×。
統合失調症の外来の推計患者数推移は以下の通り(令和2年患者調査より)。
平成11 46.6 千人
平成14 56.5
平成17 62.9
平成20 66.5
平成23 60.6
平成26 69.7
平成29 62.7
令和 2 50.0
選択肢4:アルコール依存症の外来患者
×
アルコール依存症の外来患者は、増えたり減ったり。
平成11 3.6 千人
平成14 4.8
平成17 4.6
平成20 4.0
平成23 4.1
平成26 5.1
平成29 4.9
令和 2 3.4
入院患者数はこの期間、一貫して減っています。
総数は、すごーく減っているけど中には増えた年も。
選択肢5:精神疾患の総患者
×
令和2(2020)年調査と平成17(2005)年調査の比較では恐らく○。
「精神疾患の総患者数」が調査結果の中で見つけられず、下記数字は令和2年の調査結果の中の「精神及び行動の障害」で、過去問解説本の「精神疾患の総患者数」とは数字が合わない。
平成11 490.0 千人
平成14 529.1
平成17 550.7
平成20 533.8
平成23 503.5
平成26 523.2
平成29 512.9
令和 2 503.1
正答
1(精神病床の入院患者)