こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題46 次の記述のうち、コンサルティの説明として、適切なものを2つ選びなさい。
- コンサルタントから監督及び指導を受ける。
- 業務上の課題を抱えた個人、集団、組織、地域社会である。
- コンサルタントがクライエントに対して直接的な援助を行う。
- 個人の抱えた私的な悩みをコンサルタントに伝え、相談する。
- 得られた助言の内容は、自ら評価し、採用するかを決める。
設問について
相談援助活動の内容と方法、特にコンサルテーションについての理解が問われる問題。
コンサルテーションについては、中央法規当該科目IIテキスト第2版p7等。
コンサルテーションとは、クライエントの問題解決のために、他分野・他領域の専門家からアドバイスを受けて必要な知識や技術を習得し、適切な支援の展開に結び付けるもの。
コンサルテーションを提供する側がコンサルタントで、受ける側がコンサルティ。
コンサルタントとコンサルティの関係は対等。
精神保健福祉士の活動領域の拡大に伴い、関連領域の専門職とのコンサルテーションの機会も増える。
コンサルテーションの定義
- カデューシンによるコンサルテーションの定義の中で、コンサルティは業務上の問題を抱えた個人・グループ・組織・地域社会とされている。
- キャプランによるコンサルテーションの定義は、「コンサルテーションは,二人の専門家:一方をコンサルタントと呼び,他方をコンサルティと呼ぶ、の間の相互作用の一つの過程である。そして,コンサルタントがコンサルティに対してコンサルティの抱えているクライエントの精神衛生に関係した特定の問題をコンサルティの仕事の中でより効果的に解決できるよう援助する関係をいう。」
- 鵜養美昭・鵜養啓子「特定の専門職が職業上の必要性から、他の専門性を持つ専門職に相談すること」
石隈「作戦会議」等もある。
コンサルテーションの意義
- コンサルティの責任を明確化すること
- コンサルティがコンサルタントの力を借りて,自らの援助活動を遂行すること
- コンサルティが周囲のリソースを活用できるようにすること
コンサルテーションの特性
- コンサルテーション活動において,コンサルティとコンサルタントは対等であること
- コンサルティとコンサルタントは自由意志において関係付けられていること
- コンサルタントとコンサルティは別の職種であること
- コンサルテーションは契約による一定の限度内における援助活動であること
- コンサルタントとコンサルティの関係は課題中心であり、コンサルティの個人的な性格・問題・生活等に立ち入らないこと
各選択肢について
選択肢1:コンサルタントから監督及び指導を受ける。
×
スーパービジョンの説明。
コンサルテーションにおいてコンサルタントとコンサルティの関係は対等で、監督や指導をしたりされたりする関係ではない。
選択肢2:業務上の課題を抱えた個人、集団、組織、地域社会である。
〇
カデューシンの定義に当てはまる。
選択肢3:コンサルタントがクライエントに対して直接的な援助を行う。
×
直接支援はコンサルティの役割であり、コンサルタントはコンサルティのクライエントに直接は関わらない。
選択肢4:個人の抱えた私的な悩みをコンサルタントに伝え、相談する。
×
コンサルタントとコンサルティの関係は課題中心であり、コンサルティの個人的な性格・問題・生活等に立ち入らない。
選択肢5:得られた助言の内容は、自ら評価し、採用するかを決める。
〇
コンサルタントより受けた助言は、コンサルティの責任において実施するかどうか判断する。
正答
2(業務上の課題を抱えた個人、集団、組織、地域社会である。)
5(得られた助言の内容は、自ら評価し、採用するかを決める。)