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問題33|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題2

次の事例を読んで、答えなさい。
〔事例〕
Kさん(39歳)は、夫のLさん(43歳)と小学生の子ども(9歳、女児)の3人家族である。結婚して以来、Lさんは、Kさんの交友関係を絶たせ、最低限の食費のみを渡し、家計を細かく管理した。また、Lさんの思い通りに家事ができていないとKさんに殴る、蹴るなどの暴力を振るった。今回、Kさんを守ろうとした子どもにも暴力を振るったため、これを機にKさんは子どもを連れて家を離れ、福祉事務所を通じて母子生活支援施設に入所した。入所初期のKさんの話は混乱していたが、担当のM母子支援員(精神保健福祉士)は丁寧に対応し、「外から聞こえる足音が夫のような気がして怖い」「夫から離れたいけど無理かもしれない」「子育てのことも負担」ということを聞き取った。(問題33)
施設でのKさんはLさんに強いられていた生活のルールを強迫的に守ろうとし、言うとおりにしないとLさんにされたように子どもを叱責した。また、職員や他の入居者の言動を被害的に捉えて、相手を攻撃することが多かった。曖昧な対応をする職員には、「いい加減なことを言わないでほしい」と強く責めたてるため、ケース会議でKさんのことを取り上げた。(問題34)
Lさんは、A相談員(精神保健福祉士)が対応する市役所の男性相談窓口を訪れ、「暴力を振るっていた父のようになりたくなかった。理想の家庭を作りたくて、家事や育児も言うとおりにできない妻を導いてきたつもり。それなのに妻は子どもを連れて出て行った。妻だけでなく今回は子どもにも手を出してしまったので、自分でも変わらないといけないと思うが、どうしたらよいか分からない」と話した。A相談員は、「自分の行動についてなんとかしたいと思っているのですね。自分の行動を整理してみませんか」と伝えて、県内で開始されていたNPO法人が実施している事業・活動を紹介した。(問題35)

目次

問題33 次のうち、この時点でM母子支援員が優先して取り組むKさんへの支援として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 地域生活に向けた就労先や住居の検討
  2. 生活費を請求するための弁護士の紹介
  3. 精神的安定を目的にした相談面接
  4. 学校や行政との関係者会議の開催
  5. 夫が訪ねてきた場合の安全体制の確保

設問について

支援の方法についての理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:地域生活に向けた就労先や住居の検討

×

Kさんの語ったことに対する対応として不適切。
Kさんからは、早く施設を出ていきたいとか、就労したいといった希望は語られておらず、入所したてで話の混乱しているKさんに対する支援として時期尚早。

選択肢2:生活費を請求するための弁護士の紹介

×

Kさんの語ったことに対する対応として不適切。
夫に生活費を請求したいという要望は話されていない。

選択肢3:精神的安定を目的にした相談面接

「外から聞こえる足音が夫のような気がして怖い」「夫から離れたいけど無理かもしれない」といったことが語られており、それに対応する支援として適切。

選択肢4:学校や行政との関係者会議の開催

×

学校や行政との連携が必要な場面がやがて出てくることは考えられるが、現時点ではKさんが語った内容に応じる支援が学校や行政との連携より優先。

選択肢5:夫が訪ねてきた場合の安全体制の確保

夫に対する恐怖が語られており、それに対応する支援と言える。

正答

3(精神的安定を目的にした相談面接)
5(夫が訪ねてきた場合の安全体制の確保)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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