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正答率85%超!独学でも事前の期待を超える高得点を実現した勉強方法|社会福祉士 国家試験対策

カエル先生のイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

試験翌日2/6の記事でも書いたように、大原や中央法規の解答速報での自己採点では150問中128問が正答で、正答率は85.3%でした。

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試験直後の予想は75~80%。
意外で嬉しい勘違いでした。

この記事では、合格ラインを余裕で超える結果を導いた勉強方法についてまとめました。

今後、社会福祉士国家試験を受ける方の参考になれば幸いです。

目次

前提:独学、独習

私は福祉事業所の正職員として、フルタイムで働いています。

2021年4月に専門学校の社会福祉士養成通信課程に入学して、社会福祉士になるための学びを始めました。

学びの中心はレポート作成。
通学と異なり、先生から受ける授業はスクーリングだけ。

試験対策も基本は独習。
有償の試験対策は、専門学校の直前講座だけ。

そんな節約モードな学びで、80%超の得点が可能となる学習方法です。

社会福祉士国家試験対策は過去問に尽きる

試験対策の中心は「とにかく過去問」

下記記事に書いたように、専門学校の国試対策の先生が「試験に合格するには過去問をしゃぶり尽くすように」という旨のことを仰っていたので、過去問を中心に学習しました。
今振り返っても、これは正解だったと思います。

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思い起こせば、キャリコンの試験対策も過去問中心でやっていました。

社会福祉士国家試験対策、何から始めて、どう進める?

私が実践した、着実に点を積み重ねるための学習方法は、以下のステップです。

  1. 基本をざっくり
  2. 過去問6年分をじっくり(過去問+レビューブック)

最初は「基礎、基本をざっくり」

「何から始めていいかわからない」という方も意外と多いかもしれません。養成課程のスクーリングでもそのようなことを言っている方が何人もいたし、私も初めはそうでした。

養成課程のレポート第1回分を提出した後、その戻りを待っている間の時間がもったいなくて過去問に手を出してみたら、「やべえ、何もわからない」。
これじゃ受からん、太刀打ちできん。
と思い、基本的なことの学習から始めることにしました。

「けあサポ」等の記事だったと思うのですが、社会福祉士の国家試験は落とすための試験ではなく、基本がわかっていれば受かる試験といった旨の内容が書いてありました。

なので、まずは福祉についての基礎・基本作りに取り掛かりました。
これも、正解だったと思います。

基本を最初に学ぶ時点では、ざっくりでOKとしました。
脳の記憶の仕組みから、最初はざっくりと全体像を見せることが得策と考えたのが一番の理由です。
また、インプットだけで記憶を定着させるのは難しそうだし、じっくりやっているとアウトプットの時間が十分に取れなくなるかもとも思い、ざっくりでどんどん進めて行きました。
結果、「基本、最初はざっくり」は正解だったと思います。

基礎づくり、基本固めに使うもの

色々な参考書や問題集が出ていて、何を使うのがいいのか、初めは分からなくて当然だと思います。

私も、色々な物を買って試してみました。
定番のワークブックとか、何だか人気のありそうな国試ナビとか、一問一答とか。

私は基礎づくりで下記の書籍を使いました。

  • 受験ワークブック
  • 過去問一問一答+α

ワークブックでインプットしたら、一問一答でアウトプットというサイクルを、1科目ずつ行っていきました。
悪くはなかったと思いますが、正解だったかどうか・・未だにわかりません。

試験を終えた今、学校指定のテキストで勉強するのが本当は良かったのでは、というのが正直なところです。

もう少ししたら、精神保健福祉士の勉強に入りますが、その時は学校のテキストで勉強しようと思っています。

基礎・基本を学習したら、次は過去問題集でアウトプット

試験対策に限らず、現場の仕事も同じことですが、アウトプットが非常に重要です。

基礎づくりの段階でもアウトプットを取り入れました。アウトプットしてこそ記憶に定着する、アウトプットの練習をしてこそインプットした知識を必要な時に引き出せるようになる、と考えているからです。

ちなみに、私がこの時点でのアウトプットに使ったのは、4年~6年前の過去問題集です。

1問1問、正答してもしなくても、設問の意図をくみ取って丁寧に読み解いて、繰り返し解きました。

どんなアウトプットがいいか検討する際には、下記書籍を参考にしました。

過去問を繰り返し解いて、インプット→アウトプット→インプット→・・・のサイクルを回していく

脳に記憶を定着させるには、何回もインプットする必要があります。
9年分を3週と考えたこともあったのですが、結局6年分を5周+1しました。

確実に頭に定着させるための勉強のし方の記事をあれこれ読んで、

  • 1回目、初めて学習する
  • 翌日に復習
  • 1週間後に復習
  • さらにその2週間後に復習
  • さらにその4週間後に復習

で定着するという説を信じて、5周を基本としました。
結果、かなり定着したという実感はあります。

試験直前、5回目に解いてから半年くらい経ってしまっていたので、もう1回解きました。

途中、過去問や模擬試験で腕試し。
自分の位置を知り、課題があれば見直す

前述の通り、基礎づくりの後に取り組んだアウトプットでは、4年~6年前の過去問題集を使いました。

最新版を使わなかったのには理由があります。

4年~6年前の過去問題集を3周した段階で、3年前以降の過去問に、模擬試験風に取り組みたかったからです。

私の場合、第29回~30回の過去問を3周した段階で、第32回の過去問に取り組んでみたところ、126問正答。84%の正答率で、しかも時間がかなり余りました。もちろんマークシートにマークしていないからというのもありますが、正答を導き出すのにさほど時間はかかっていませんでした。

過去問3年分を3回解くことで合格ラインに達することはできそうだと実感できたし、自分の過去問のしゃぶり方は間違っていなかったようだということも確認できました。
時間や集中力の配分についても練習できます。

模擬試験も受けましたが、試験の内容に関して言えば過去問が一番本番に近いので、自分の学習方法で点が取れるのか確認するには、過去問を使うのがお勧めの方法です。

過去問3年分を3周しても、その翌年の問題で合格ラインに達しない場合は、学び方のどこかに課題があるかもと想定して、学び方を見直すと良いように思います。

試験の内容よりも、本番の環境で左右される自分のメンタルが問題だという方は、模擬試験を会場で受けて慣れるのが良いのかもしれません。

試験対策に最強の組み合わせ:過去問+レビューブック

色々試したから自分に合うものを見つけられた、ということかもしれませんが、試験8か月前からは以下の2つに絞って勉強していました。

特に、レビューブックは本当に素晴らしい本でした。
非常に心強い、得点アップの最強の味方だったと思います。

あれこれ試して、「いらんかったわ、これ」と思うもの

参考書は人によって合う・合わない、向く・向かないがあるので、ご参考までに。

受験ワークブック

定番中の定番のようにあちこちで書かれていたので買いました。
でも私は、基礎づくりのときに一度使って、それだけ。

基礎づくりに向いていたかどうか、それも今となっては疑問です。
これまでの試験に出た記述を集めて羅列したような内容で、整理整頓が不十分のため要点が分かりづらかった印象が強くあります。

時間のない人にはいいのかもしれません。
また、まだ頭が柔らかくて試験直前の丸暗記で試験に臨める人にもいいかもしれません。
私は比較的早めに試験対策を始めていたし、特性としても年齢的にも丸暗記は不向きなので、これは買わず学校指定のテキストで勉強すれば良かったと、今は思います。

もう少ししたら、精神保健福祉士の勉強に入りますが、ワークブックは買わずに学校のテキストで勉強するつもりです。

ちなみに、専門学校の2年目のスクーリングでレビューブックを勧めていらした先生は、「ワークブックは満点を目指す人向けのように思う」と仰っていました。

過去問一問一答+α

基礎づくりに取り掛かったばかりの頃、ワークブックと併せて使っていました。

共通科目と専門科目、どちらもしばらくの間は使っていましたが、一向に理解が深まる感覚が得られず、途中で使うのをやめました。

これで勉強しても、得られる知識が非常に断片的なものでしかなく、社会福祉士となった後にも役立つ知識にはならないと強く感じました。

専門学校が示してくれた、試験当日までの勉強進め方の中で、この本が試験直前の仕上げに使う参考書として取り上げられていました。学校が勧めるならやってみるか、と思って取り組んでみましたが、やはりこの参考書はプラスになる感じがしません。時間の無駄だと思い、使うのをやめました。

試験直前の試験勉強で試験に臨む、丸暗記タイプの人向きのものかもしれません。

国試ナビ

ブログ等で絶賛している人がいたので買って使ってみましたが、私にとってはどうにも分かりづらく、レビューブックを買ってからは、ほとんど開くこともありませんでした。

向き不向きが大きく分かれる本だと思います。
残念ながら、私には全然向かなかった。

専門学校の2年目のスクーリングの時に、「試験勉強なんて10月くらいからやればいいんじゃない」的な発言をする先生がいて、その先生が国試ナビを勧めていました。なので、試験直前の丸暗記で試験に臨むタイプの、「試験には受かりさえすればいい」的な考えの人には向くのかなと思いました。

私は、資格の取得を目指す学びを通して、社会福祉士として必要な知識を身に付けていきたいという考えなので、この本は合わなかった、というところかと思います。

おわりに

この記事で紹介した学習方法は、専門学校の国試対策の先生が仰った「過去問をしゃぶり尽くす」を愚直なまでに実践する方法です。

福祉に、ソーシャルワークに、しっかり取り組んでいくための土台を自分の中にしっかり持ちたい、という方にお勧めします。

記憶力の良い人は、ここまですることなく合格ラインに達すると思います。
それこそ、試験直前の数か月で準備できてしまう人もいるのでは。
正直なところ、私も難しい試験だとは思いませんでした。
合格率30%程度で、合格者数に制限はなく、6~7割得点できれば受かる。
かなり受かりやすい試験です。
インターネット上の色んな記事で「難関」と書かれていますが、どこが難関だ?と思います。

でも、私は早めに準備を始めて繰り返し過去問に取り組みました。

ベースにあるのは、社会福祉士の試験に「受かればそれでOK」ではなく、試験勉強を通して社会福祉士に必要な学びを大切にしたいという考えです。

社会福祉士を目指す人に対して問われる問題群と丁寧に向き合うことで、今の社会の課題や、福祉の現場で必要とされている知識について広く学ぶことができました。今の勤務先でもすぐに役立つようなこともたくさんあり、利用者支援についてもたくさん考えさせられました。

試験合格のためだけであれば、過去問を6周もする必要は全然ないのですが、ソーシャルワーカーとしての土台をより強固にできたと思います。この土台に自信と誇りを密かに持って、日々の業務を大切にしながら、次は精神保健福祉士の勉強に取り組みます。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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