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自己開示が苦手な利用者さんへの支援アイディア集|就労移行支援

会話する虎とライオン

こんにちは。
就労移行支援事業所で就労支援員として働いているブジカエルです。

何年も仕事から離れていたり、ひきこもり期間が長く仕事経験がなかったりすると、自分について話したくない、自分について質問されたくない、という気持ちが強くなることがしばしばあるようです。

障害の有無に関わらず誰でも秘密にしておきたいことはあると思うのですが、障害のある人の「話したくない」「聞かないで!」という思いはとても強そうです。

そんな利用者さんの支援について考えます。

目次

アサーティブ表現集作成

聞かれたくない質問をされた時、どのように応えることができるでしょうか。

障害がなくても、あまり答えたくないことを尋ねられることはあります。

「(自分や配偶者の)年収はどれくらい?」
「何人の人と付き合ったことあるの?」
「男性と女性どっちが恋愛対象?」

本当のことを答えても差し支えのないことであっても、質問者との関係によっては何となく答えたくないこともありますよね。

といって、「答えたくありません!」と言ってしまうと角が立つので、上手にはぐらかすのというのは一つの方法。

上手くはぐらかすのも生きていく上で必要なスキルの一つではありますが、聞かれたことにはきちんと答えたいという誠実な人は、はぐらかすという手段をあまり好まず、それゆえに、根掘り葉掘り訪ねてくる人にもきちんと答えてしまい、後になって後悔して、ということを繰り返して、社交が一層苦手になってしまうという悪循環。

色々なことについてずけずけと尋ねてくる人には、興味本位であれこれ聞くのはやめて!と言いたくなってしまうところですが、「そういうことは答えられない」「その質問には答えられない」といったことを、礼儀正しくアサーティブに伝えることができたらどうでしょうか。

相手のことも大切にしつつ、自分の主張もきちんとする、アサーションのスキルを身に付けることができたら、それは就職後も、人生全体においてとても大切な財産となるのではないかと思います。

色々な経験を積み重ねる

その利用者さんが自分について「聞かれたくない」「答えたくない」と思うその背景に、自分自身に自信がなく、自分の今までの経験について恥じている、自分の描く「こうあるべき」という姿から自分がかけ離れている、ということがあります。

何年も社会とほとんど関わりを持たず、働いた経験がない。同い年の人たちは勤務先でそれなりの地位に就いているのに、それに比べて自分は・・そんな自分について知られたくない、話せることなどない、という心理が働くようです。

私から見たらたくさんの長所がある素敵な人なのですが・・。

とはいえ、経験が自信を作るというのは事実で(経験がないのに自信がある人も中にはいますが)、様々な経験をすることと、その経験をした自分を意識的に認めていくことが、一つ有効な手立てになりえるのではないかと考えています。

できれば、今の自分と理想の自分の間のギャップを埋めるために必要なことを自ら考え、それを実行していく、ということをしていただきたいです。

自己肯定感UP!

前項に書いたように、自分について「聞かれたくない」「答えたくない」と思うその背景には、自信のなさがあります。

色々な経験をする中で、小さな成功体験をたくさん積み重ねて、自信を得て、自己肯定感を上げていくことで、答えたくない質問が少しずつ減って、社交不安が少しずつ和らいでいきますように。。

この件については今後も考え続けます。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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