こんにちは、ブジカエルです。
更年期障害らしき兆候は以前から薄々感じてはいたのですが、年齢にしてはまだ早いのではとか、何かのストレスによるものかなとか、他の色々によるものと考えていました。
が、40代後半となって症状が顕著になってきて、更年期障害の可能性が高いのではと思うようになり。
2022年11月に受診して、診断されました。
47歳と半年くらい。
いや、はえーわ。
この記事では、40代後半で更年期障害と診断されてほやほやくらいの頃からの色々を記録していきます。
この類の記事は既に山ほどありますが、体は千差万別。
閉経前後の体の変化に戸惑う方のご参考になれば幸いです。
更年期障害とは
40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群。
男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害と呼びます。
女性の場合は、閉経期前後の約10年間に卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することによって症状が現れます。男性の場合は、30歳以降睾丸ホルモンであるテストステロンの分泌が減少し始め40歳代後半で症状が現れることがありますが、女性の場合と較べ分泌量の変化が緩やかなため老化現象の一部と認識されて気付かれないことが多いと見られます。
症状としては自律神経失調症と同様の症状が現れます。
女性の閉経前における身体的症状としては、のぼせや顔の火照り、脈が速くなる、動悸や息切れ、異常な発汗、血圧が上下する、耳鳴り、頭痛やめまいなどです。精神的な症状としては、興奮亢進、イライラや不安感、うつ、不眠などです。
閉経後はこれらに加えて、膀胱炎や尿失禁、腰や膝の関節痛、目やのどなどの粘膜の異常などの身体的症状と無気力感などが精神的症状として現れてきます。
男性は機能不全(ED)、女性は生理不順も症状としてみられます。治療には、ホルモン剤などの薬物治療や漢方療法、予防的な意味合いの食事療法などがあります。
更年期障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
初期症状が、だるい、寝付けないなどの曖昧なものであるため、発症に気付かずに、身体が意のままにならない自分への不満がストレスとなって精神的症状を悪化させるケースが多いです。まずは更年期になる前に症状についての正しい知識と対処方法を事前準備しておくことが大切です。
私の更年期障害、症状は色々
上記厚労省サイトによると、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害と呼ぶそうで。
若年の頃からある不調も含めるのか?
疑問はありますが・・若年から頃からある不調も含めて、症状は色々。
- 手足の冷え
- 上半身の火照り
- 体重増加
- 頭髪の減少・薄毛、時々円形脱毛
- 脈の不安定、変な動悸
- やや異常な発汗
- 耳鳴り
- 頭痛
- 激しすぎる物忘れ
- 肩こり・首こり
- 想定外の業務が複数降ってきた時の強い不安感
- 入眠困難
- 度々の中途覚醒
- 早朝覚醒
- 尿失禁
- 目の渇き、疲れ
書き出してみると、不調を日々こんなに抱えつつ頑張ってるんだな、自分。
と思いました。
2022年11月、更年期障害で初受診 ホルモン療法の処方
睡眠中の中途覚醒が頻回なのが辛く、受診することにしました。
覚醒のきっかけは、「暑い」。
メラトニンの種類を持続放出タイプに変えても、暑くて目が覚める。
暑くて1時間に1度くらいの頻度で起きてしまい、日中辛い。
睡眠が多少不調でも、翌日に差し支えなければまだいいのですが、日中の活動に支障がある状態が続くと、別の精神症状に発展していく可能性が上がっていくので、受診することにしました。
採血して女性ホルモンの値を測り、有意に低いことが確認されたので、まずホルモン剤が処方されることになりました。
次に生理が来たら飲み始める。
という指示を受けたので、12月の初旬に来るはずの生理を待ったのですが、来ない。
まだかなまだかなー。
と待っていたら、社会福祉士国家試験の1週間ほど前に、出血らしきものが・・
とはいえ、茶色い下り物のようなものが少量あっただけで、これを生理と言っていいものか。
しかも、しくじれない重要な試験の1週間前に、副作用の出そうな初めての薬剤を体に入れるのには大きな抵抗がある。
というわけで、処方薬は服用しないまま試験を終えました。
2023年3月、再受診 漢方薬処方へ
2月初旬に試験を終えたものの、その後は色々と多用だったり、受診を忘れたりで、再受診は3月になりました。
生理が来なかったのでホルモン剤を服用していない旨を医師に伝えたところ、「電話してくれてよかったのに。そんなに我慢しちゃったの」と。いたわりの言葉がけかと思います。
ホルモン剤ではなく、漢方薬で症状を緩和していくことは可能かと尋ねたところ、「ホルモン剤に抵抗のある人はたくさんいるからね。漢方薬、もちろん大丈夫だよ」ということで、漢方薬の処方となりました。
女性ホルモンが減っていくのは加齢によるもの。
ホルモン剤を服用して症状を一時的に軽減したとしても、長期服用による副作用も気になるところ。
死ぬまで服用し続けることはないのだとしたら、ホルモン剤を止める時にはまた何か起こるのか?
それに、ホルモン剤の止め時っていつ?
ホルモン剤を一度服用し始めると、止め時が難しくなりそうな気もして、漢方薬を希望したのでした。
証の判断⇒処方薬は「加味逍遥散」
簡単な?質問に答える形式で、証(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)を判断。
私には加味逍遥散が処方されました。
漢方製剤「加味逍遙散(かみしょうようさん)」は、「血(けつ)」の不足から「気」が余り、たまった「気」が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている人に向いている処方だそうです。
参考
・【漢方解説】加味逍遙散(かみしょうようさん)|漢方セラピー|クラシエ
・ツムラ漢方加味逍遙散エキス顆粒(かみしょうようさん) : 一般用漢方製剤・一般用医薬品 | 製品情報 | ツムラ
「気」が熱に変わると、暖房で暖められた空気と同じように、体の上に上がっていくそうで。
「加味逍遙散」は、この上昇した「気」を下に降ろして全身にめぐらせ、たまった熱を冷やし、さらに、不足している「血(けつ)」を補うことで、体のバランスを整えてくれます。
特に、「肝」に異常があり、交感神経が興奮したことによるイライラ、不眠症などの中高年女性の方の神経症状によく用いられます。
また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進してくれるそうです。
加味逍遥散の効能・効果
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある人の、冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠症、血の道症(「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状)。
加味逍遥散の副作用
- 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
- 消化器:吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感
- 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等
- 腸間膜静脈硬化症:長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる
服用後、下痢の症状があらわれることがあるので、この症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談するんだそうです。
2023年4月 諸症状緩和するも下痢続く
加味逍遥散の服用を始めて1週間ほどで、
・上半身の火照り
・度々すぎる中途覚醒
の改善がありました。
が、やはり1週間ほどで下痢もしくは軟便が始まり、概ね続いています。
なぜ加味逍遥散で下痢?
加味逍遙散には、女性ホルモンに関連した自律神経系の乱れを整えるサイコ・ハッカ・ボタンピ・サンシシといった生薬の他に、トウキやシャクヤクといった体に栄養を補う生薬、カンゾウやショウキョウなどの胃腸の働きを助ける生薬が含まれています。
山梔子を含有する漢方製剤を5年以上長期投与している患者が、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感、嘔気・嘔吐等を繰り返す、または便潜血陽性になった場合は投与を中止し、CT、大腸内視鏡などの検査をし適切に処置することが必要だそうですが(副作用モニター情報〈464〉 山梔子(サンシシ)含有漢方製剤の長期投与に伴う腸間膜静脈硬化症 – 全日本民医連)、私のように1週間程度で現れた症状が腸間膜静脈硬化症によるものとは考えにくく。
加味逍遥散に含まれる生薬
ではなぜ私は加味逍遥散で下痢になっているのか。
加味逍遥散が含む生薬について調べてみました。
※リンク先は日本漢方生薬製剤協会の生薬一覧の該当ページ。
・・よくわかりません。
次回受診時に医師に聴いてみます。
加味逍遥散の処方から1か月後に再び受診
夜中の中途覚醒が劇的に減っていることをお伝え。
「1か月くらいではそんなに変わりはないかなと思っていたけど」「じゃあ合ってるんだね」と。
下痢・軟便について相談しました。
整腸剤が必要なら処方するけど、許容範囲なら許容してみては的なお話でした。
前回受診日に服薬し始めて、その2日後に急に体重が増えて、服薬以前の水準の2キロ前後増しで体重が推移しています。
そのことも相談したところ、「加味逍遥散で太ることはない」「むくんでいるのかな」「様子を見ましょう」ということで、今度は56日分の加味逍遥散が処方されました。
確かに、むくんでいる気はしていました。
以前ほど塩分摂取について気を付けていないし、脚の感覚でもむくんでいると感じていたし、体重は増えて体脂肪率は減っているので、水分の排出がうまいこといっていないのかもしれません。
今度はむくみ対策・・
薬局にも電話で相談してみた
むくみ、体重増加があるとお伝えしたところ、「副作用の可能性は高そうなので、むくみ・体重増加で血圧が上がることもあるし、お薬を一旦休んで、受診した方がいい」と言われました。
そいつは面倒臭いぜ!
とは言わなかったけれども、受診は56週後まではしないだろうなと思ったけれども、「わかりました、ありがとうございました」とお返事をして電話を切りました。
薬局の相談に限らず、期待のし過ぎはしない方がいい。
2023年5月 体重が減少に転じ、5月初め生理が来た
健康管理の記事でも書きましたが、4月25日にこの20年で最も重い体重となったこともあり、とうとう食事の見直しに着手することに。
一日1700kCal程度は摂っているのですが、約2週間で3.5kgも減りました。
何をやっても減らないと思っていたので意外なのですが・・私の激太りはただの食べ過ぎだったようで。
食事の記録をちゃんとやってみると、太る一方だった期間は食べたもの・食べたことをかなり忘れていたらしいということに気付きます。
これまで何度も気付き、何度も忘れてきたことでした。
そして5月初め、生理が来ました。
もう閉経していたと思っていたのでとてもびっくり。
おかげで健診に影響が出てとても不快な思いをしました。もー面倒くさい・・
6月 経過は順調
下痢はいつの間にか収まり、体重は減少に転じ、夜の中途覚醒は激減、歩いている時の汗も普通になり。
手元の加味逍遥散がもうすぐ尽きそうだったので再び受診して、最近のそんな状況を先生に伝えると、「合っているようですね。加味逍遥散が合わなかったらどうしようと思っていましたが、良かった」。
ということで、加味逍遥散が今度は91日分出ました。
7月 薄毛で皮膚科受診、リアップ(男性用)ゲット
加味逍遥散の服用継続中。
体調は順調で、止め時が気になり始めた今日この頃。
昨年後半頃から気になっていた頭頂部の薄毛について。
ホルモンの変動によるものなのかもしれないけれども、もしかしたらCOVID-19感染症の後遺症かなと思ったりして、円形脱毛症用の薬剤を塗って様子を見ていたのですが、一向に改善しないので、薄毛治療もやっている皮膚科に行きました。
検索結果に出る広告のクリニックに一旦は申し込んだものの、すぐにキャンセルして近所の皮膚科に行くことにしました。いかにも商業的な医療機関より、親切丁寧とわかっているところに行こうかと。
皮膚科での診療対象となる薄毛かどうかの判断をするために、健診結果の確認や血液検査で他の病気の否定をしなければならないということで、それまでの間に今すぐ始められる確実に効果のあることとしては男性用のリアップの使用を勧められました。女性上のリアップリジェンヌは濃度が男性用の半分だそうで、大きな声では言えないけれど、男性用を勧めると。
ちっともハゲていない夫に、ドラッグストアに買いに行ってもらって、早速ゲット。
抜け毛は減ったような、減らないような。
9月 特に大きな変化なく
リアップ(男性用)がお高いので、佐藤製薬のアロゲインを購入。
これを使い始めた頃から、抜け毛が有意に減り始めた気がします。
とはいっても、成分は多分リアップと同じようなものなので、アロゲインの方が効くとかいうことではなく、使い続けている効果がようやく出始めたというところではないかと思います。
中旬、旅に出る前に受診して、加味逍遥散の処方をしてもらいました。
10月 中途覚醒がまたしても頻回に・・
睡眠中の中途覚醒がまた頻回になってきました。
旅先では目が覚める理由は主に3つで、枕が替わった、外の音が聞こえる、暑い。
寝る前と、中途覚醒時と、メラトニンを2回飲むことが何度かありました。
帰宅すれば治まるかと思いきや、全然そんなことはなくて、暑かったり寒かったりして目が覚めてしまう。
この時期は、昼間は気持ちの良い気候でも(今年は晴れているととても暑いけど)、夜は布団の調整が難しいみたい。去年も同じ時期に暑かったり寒かったりで何度も目を覚ましていました。
メラトニンは、持続放出タイプのものでもそうでなくても関係ないみたい。
とはいえ、去年よりは楽な感じではあります。
12月 中途覚醒は変わらず頻回
去年よりは楽なんだけど、夜中に3~4回目が覚めて、目が覚めると体が熱くなってきて布団をよけるという毎日。
これも更年期障害なのかわからないけど、目が覚めた後、比較的すぐにまた眠れるのが不幸中の幸い。
7~8時間は寝られるというのは、まだ若いということか?
仕事中に眠くなることはないので、まぁ良しとしよう。
頭頂の薄毛は改善傾向
頭頂の薄毛は随分マシになってきて、最近はヅラをかぶっていない。
代わりに、スプレータイプの薄毛隠しを使ってはいるけれども、ヅラを外せるというのは嬉しい。
佐藤製薬のアロゲインは継続して使用中。
18日
今年最後の婦人科受診。
夜中に目覚め暑くて布団を着ていられないこと等話すと、ホルモン剤の服用を勧められた。
不整脈や胸痛があるので(胸痛は最近ないけど)、ごく微量でということで。
(2024年 Ver. につづく)