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読むべし!精神保健福祉士が活用すべき代表的な実践モデル、理論/アプローチに関する図書

本を読むウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

※この記事は発展途上です。

精神保健福祉士の国試過去問しゃぶり尽くしをする中で見つけた、
ぜひ読んでみたい!読まねば!
と思った本をメモしていきます。

目次

モデルとは

① ある事柄の手本や見本となるもの。原型、典型、ひな型。
(略)
⑤ 商品や試みなどの標準とされるものやその形式。

モデルとは? 意味や使い方 – コトバンク

SWが知っておくべきモデル

  • 医療モデル(障害を治療の対象として捉える)
  • 社会モデル(障害者が受ける社会的な制約や困難は、障害者を取り囲んでいる社会や環境によって生まれると捉える)

精神保健福祉士が活用すべき代表的な実践理論/アプローチ

ロンドンの慈善組織協会で活動していたリッチモンドが、慈善組織協会での活動を通して1917年に『社会診断』、1922年に『ソーシャルケースワークとは何か』を著し、ソーシャルケースワーク理論を確立。

以後、下記のアプローチが展開されていきます。

  1. 診断主義アプローチ
  2. 機能的アプローチ
  3. 心理社会的アプローチ
  4. 問題解決アプローチ
  5. 解決志向アプローチ
  6. 行動変容アプローチ
  7. 危機介入アプローチ
  8. 課題中心アプローチ
  9. ストレングスアプローチ
  10. エンパワメントアプローチ
  11. ナラティブアプローチ
  12. 実存主義アプローチ
  13. フェミニストアプローチ
  14. エコロジカルアプローチ
  15. システム理論
     一元的アプローチ(ユニタリーアプローチ)
     システムズアプローチ

アプローチとは

精神保健福祉士が業務を展開するうえで、さまざまなソーシャルワークの実践理論(モデル)を活用することが求められる。理論は、精神保健福祉士が対峙する複雑かつ曖昧な現象を、一定の枠組みに基づいて捉え直し、再構成することを助け、ソーシャルワークの目的に沿った方向性を示してくれる。

精神保健福祉士業務指針 第3版(PDF) (PDFの掲載ページはここ

リッチモンド著作

リッチモンド(1861~1928):アメリカ、イリノイ州生まれ。1891年ボルティモアの慈善組織協会の総主事に選出される。1990年フィラデルフィア慈善組織協会の総主事に就任。1928年ガンのため死亡。

リッチモンド, M. E.『社会診断』

近代社会福祉分野における古典的な名著。

リッチモンド, M. E.『ソーシャルケースワークとは何か』

診断主義アプローチ

機能的アプローチ

中央法規のテキスト『精神保健福祉相談援助の基盤』第2版105~106ページの記載をまとめ。

フロイトと決別したランク(Rank, O. 1884-1939)の意志療法に影響を受けて同時代に形成された。「機能主義」と呼ばれたこの流れはランクの影響下で形成され、「機関の機能を重視する」視点を打ち出していることから「機能的アプローチ」と呼ばれるようになった。

フロイトの直接的な影響下で理論が形成された心理社会的アプローチが「状況の中にある人間」という概念を提示したのに対して、ワーカーとクライエントに間に成立する援助関係を重要なものと位置づけつつ、精神科医との違いを明示するためにソーシャルワーカーが所属する機関の機能を強調するアプローチ。

初期においては、ワーカーとクライエントの関係を重視し、その中でクライエントに自己表現の機会を提供してクライエント自身が問題に直面していくことを目指しており関係療法とも呼ばれていた(ロビンソン『ケースワーク心理学の変遷』)。

こうした考え方が公的扶助の領域に導入されていくと、公的機関の枠組みを構成する制度や手続き等との間で支障が生じ、ロビンソンと共にランクの下で学んでいたタフトが、ワーカーとクライエントの関係を「機関の機能」という枠組みの中に位置づけしなおして、両者の関係を制限した。

タフトによる導入から4年後には、アプテカーが『機能主義ケースワーク入門』を刊行。ワーカーが働いている期間においては、保護費の支給など特定の社会的サービスを実施する特定の機能があることを強調し、こうした機能を手段として用いることが、精神科医や心理療法家が持っていないワーカーの独自性であると主張した。

ロビンソン『ケースワーク心理学の変遷』

アプテカー『機能主義ケースワーク入門』

白沢政和「1960年代以降のケースワーク諸理論の変遷とその考察(3) 一機能的アプローチを中心 として一」PDF(大阪市立大学生活科学部紀要・第27巻 (1979))

社会福祉士の学校指定のテキストの参考文献には、機能的アプローチのみに特化した書籍は掲載されていなくて、それどころか、あからさまに孫引きな引用があるという始末。
中央法規のテキストの方が断然優秀に思えてしまう。

心理社会的アプローチ

問題解決アプローチ

解決志向アプローチ

行動変容アプローチ

↓医療の領域ですが、面白そうなので。

危機介入アプローチ

課題中心アプローチ

ストレングスアプローチ

チャールズ・A・ラップ (著), リチャード・J・ゴスチャ (著)

サリービー

エンパワメントアプローチ

弘文堂のテキストに下記書籍引用がありました。

ソロモンとリーの著作も一度は目を通してみたいものです。

ソロモン
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA12187026

リー
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA51306373

※当該アプローチについての詳細は下記記事で。

ナラティブアプローチ

実存主義アプローチ

フェミニストアプローチ

エコロジカルアプローチ

ジャーメイン(Germain, C.)

システム理論

システムズアプローチ

一元的アプローチ(ユニタリーアプローチ)

ゴールドシュタインが提唱。システム理論の視点を踏まえつつ、戦略・ターゲット・段階の三つの次元から理解し、社会的学習と社会変革に基づいて問題解決を図る。

伝統的なソーシャルワークの方法に焦点を置くのではなく、ソーシャルワーク実践の一元的モデル(ユニタリー・モデル)を検討しようとするもので、行動科学、社会科学から諸概念を導入することで達成しようとする。
この概念を体系化するのは主に、次の3つの枠組み。
1. 社会システム・モデル
2. 社会的学習あるいは問題解決モデル
3. プロセスモデル

専門職としてのソーシャルワーカーは、相互作用という複雑なシステムに入り込み、明白な目標を獲得する手段として、意識的に以前の状態やバランスを変えようとする=社会的介入を行う。
この介入行為は、基本的には次の4つの相関する要素で導かれる。
1. ソーシャルワークの計画性intentionality
2. 知識と情報の認識
3. 戦略
4. 人間関係

高田真治「社会福祉計画論序説〔IX〕 ー「方法論統合化」の課題ー」(『関西学院大学社会学部紀要』No. 36、1978年3月)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572360324513280

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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