社会福祉士学習の記録|レポート(26) 第6回(3)『障害者に対する支援と障害者自立支援制度』

この記事は、社会福祉士養成課程(通信)の26番目のレポート(科目は「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」)に関することをまとめたものです。

以下の記事にまとめた手順に沿ってレポートを作成する準備を進めました。

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目次

レポートは2択

レポートの課題は、以下の2つから選べました。

(a)障害者権利条約について
~わが国も「障害者権利条約」の締約国であり、2014年2月19日からその効力が生じている。この条約の適用上に関する「合理的配慮」とはどういうことか述べなさい。

(b)国際生活機能分類(ICF)について
~障害(者)をどのように理解するかという意味において2001年に、WHO総会で採択された「国際生活機能分類(ICF)」は重要である。その目的と特徴及び意義について述べなさい。

試験対策としても、自分の業務にとっても、どちらも重要なので迷いましたが、今回は自分にとってレポートの書きやすそうな(b)にしました。

レポート作成の手順

毎度恒例、「社会福祉士養成通信課程で提出するレポートとその作成方法について【土台=基礎編】」の「レポート作成の手順」に沿って作業を行っていきます。

テーマ分析

「国際生活機能分類(ICF)の目的と特徴及び意義について述べ」るというテーマが、どのような内容を期待して設定されたのかを考えます。

また、社会福祉士養成通信課程におけるレポートは、

  • 学習を進めているよ!ということを学校に知らせる
  • こんなふうに理解しているよ!ということを先生に知らせる

ということも目的としていると考えられるため(参考:社会福祉士養成通信課程で提出するレポートの意味)テキストの内容を踏まえつつ、少し発展させたレベル内容も盛り込めるとベターかと思います。

今回のレポートは、

  • 障害者理解における国際生活機能分類(ICF)の目的と特徴、意義について
  • 上記に関する考察

以上2点が端的にしっかり書けていれば(=本質的なところが押さえてあれば)、及第点はもらえるでしょう。

材料を集める

レポートを書くにあたって必要な材料を集めます。

学校指定のテキストの中や、テキストに出てきた資料から主に材料を探します。

材料を集める

国際生活機能分類(ICF)の目的、特徴および意義について、学校指定のテキストや関連資料から材料を集めます。

国際生活機能分類(ICF)について

私の所属する学校指定のテキストでも複数個所に、国際生活機能分類(ICF)に関する記載がありました。

国際生活機能分類(ICF)の目的

WHOの国際生活機能分類 日本語版(PDF)4ページに以下の記載があります。
※上記厚労省のウェブページにもこれとほぼ同じ記載があります。

2. ICF の目的

ICF は多くの目的に用いられうる分類であり,さまざまな専門分野や異なった領域で役立つことを目指している。ICF の目的を個別にみると,以下のとおりである。

・健康状況と健康関連状況,結果,決定因子を理解し,研究するための科学的基盤の提供。
・健康状況と健康関連状況とを表現するための共通言語を確立し,それによって,障害のある人々を含む,保健医療従事者,研究者,政策立案者,一般市民などのさまざまな利用者間のコミュニケーションを改善すること。
・各国,各種の専門保健分野,各種サービス,時期の違いを超えたデータの比較。
・健康情報システムに用いられる体系的コード化用分類リストの提供。

上記の目的は相互に関連している。それは,ICF の必要性と使用のためには,異なる文化圏での保健政策,サービスの質の保証,効果評価などに,さまざまな消費者が利用できるような,有意義で実用的なシステムの構築が求められているからである。

国際生活機能分類(ICF)の特徴

WHOの国際生活機能分類 日本語版(PDF)5~7ページに以下の記載があります。
※上記厚労省のウェブページにもこれとほぼ同じ記載があります。

3. ICFの特性

分類は,何を分類するのかが明確でなければならない。つまり,分類が扱う範囲,その視野,分類の単位,分類の構成,各項目の相互関係などである。ICFの基本的な特徴について,以下に説明する。

3-1. ICFが扱う範囲

ICFは,人の健康のすべての側面と,安寧(well-being)のうち健康に関連する構成要素のいくつかを扱うものであり,それらを健康領域および健康関連領域として記述する8)。ICFは広い意味での健康の範囲にとどまるものであり,社会経済的要因によってもたらされるような,健康とは無関係な状況については扱わない。例えば,人種,性別(ジェンダー),宗教,その他の社会経済的特徴のために現環境での課題の遂行において制約を受ける場合があるが,これらは ICFで分類される健康関連の参加制約ではない。ICFは,障害のある人だけに関するものとの誤解が広まっているが,ICFは全ての人に関する分類である。あらゆる健康状態に関連した健康状況や健康関連状況は ICFによって記述することが可能である。つまり,ICFの対象範囲は普遍的である9)。

3-2. ICF の視野

ICFは,人の生活機能と障害に関する状況の記述を可能にし,情報を組織化する枠組みとして役立つ。ICFは情報を,有意義な,相互に関連した,容易に利用しうるものとして構成する。
ICFは情報を2つの部門に整理している。第1部は生活機能と障害,第2部は背景因子を扱い,それぞれ2つの構成要素からなる。
1. 生活機能と障害の構成要素
身体の構成要素には2つの分類がある。心身機能と身体構造である。両分類の章立ては,身体系に従って構成されている。
活動と参加の構成要素は,個人的視点および社会的観点からみた生活機能のさまざまな側面を示す全領域をカバーしている。
2. 背景因子の構成要素
環境因子のリストは背景因子の第1の構成要素をなしている。環境因子は,生活機能と障害の全ての構成要素に影響を及ぼすものであり,個人の最も身近な環境から,全般的な環境へと向かうように構成されている。
個人因子も背景因子の構成要素である。しかし,社会的・文化的に大きな相違があるために,ICFでは分類されていない。
ICFの第1部である「生活機能と障害」の構成要素(components)は,2つの方法で表現される。つまり一方では,問題点(例:機能障害〈構造障害を含む〉,活動制限,参加制約。これらは障害〈disability〉という包括用語で要約される)を示すために用いることができる。他方では,健康状況と健康関連状況の問題のない(中立的な)側面,すなわち生活機能(functioning)という包括用語のもとに要約される側面を示すこともできる。
生活機能と障害のこれらの構成要素は,独立しているが互いに関連した4つの構成概念(constructs)によって評価され,それは具体的には評価点を用いてなされる。心身機能・構造は,生理的システムや解剖学的構造の変化によって評価される。活動と参加については,2つの構成概念(能力と実行状況)によって評価される(4-2 参照)。
人の生活機能と障害は,健康状態(病気〈疾病〉,変調,傷害,ケガなど)と背景因子とのダイナミックな相互作用10) と考えられる。前述したように,背景因子には個人因子と環境因子の2つがある。ICFは本分類の基本的構成要素である環境因子の包括的なリストを含んでいる。環境因子は生活機能と障害のあらゆる構成要素と相互に作用しあう。環境因子の基本的な構成概念とは,物的な環境や社会的環境,人々の社会的な態度による環境による,促進的あるいは阻害的な影響力である。
3-3. 分類の単位
ICFは健康状況と健康関連状況とを分類する。したがって分類の単位は,健康領域と健康関連領域における各種のカテゴリーである。ICFは人間を分類単位としていないことに留意することが大切である。すなわち,ICFは人々を分類するものではなく,それぞれの人の状況を,健康領域や健康関連領域の中で整理して記述するものである。さらに,この記述は常に環境因子や個人因子との関連においてなされるのである。
3-4. ICFが提供される形
ICFには,利用者の必要に応じて,2つの版がある。本書に収められている ICFの完全版は,第4レベルまでの詳細にわたる分類を示している。この4つのレベルは,より高次のレベル(第2レベルのすべての領域を含む)に集約することができる。第2レベルまでの体系は ICFの短縮版としても提供されている。

国際生活機能分類(ICF)の意義

(つづく)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者地域移行支援施設の生活支援員。国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学9年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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