こんにちは、ブジカエル(@buji_kaeru)です。
昨日、この投稿(「めまい・吐き気は突然に―良性発作性頭位めまい症がやってきた」)で良性発作性頭位めまい症の自分でできる改善&予防策について少し触れたのですが、深堀りしたくなったのでこの記事にて詳細を書くことにしました。
良性発作性頭位めまい症(Benign paroxysmal positional vertigo : BPPV)は、「良性」とつくだけあって、命に関わるような病気ではありませんが、めまいと吐き気は生活の質を大きく落とします。防げるものなら防ぎたい。
良性発作性頭位めまい症を繰り返し発症しないために、自分で&家でできる予防方法、生活習慣の改善についてまとめました。
良性発作性頭位めまい症の仕組み
良性発作性頭位めまい症は、半規管内にリンパの流れを乱すものが生じた結果起きると考えられています。
最も多いのが、耳石器からはがれた耳石が半規管に入り込んで浮遊すること。半規管内のリンパが、頭を動かすことによる流れに、浮遊耳石の移動によるリンパの流れが加わることで乱れ、めまいが起こります。
耳石が半規管内に沈着することも、めまいの原因となります。
良性発作性頭位めまい症の要因
耳石が半規管に入り込みやすい習慣
- 低い枕で寝る
- 横になってテレビを見る
耳石が半規管に沈着しやすい習慣
- 長時間の前屈作業
- 同じ姿勢を長く続ける(パソコン操作など)
- 運動不足が続く
参考ページ
公益社団法人金沢市医師会
広報誌「すこやか」
http://www.kma.jp/kouhou/no136/2.html
加齢・生活習慣病との関わり
男性よりも女性に多く見られる症状で、特に骨密度が低くなる更年期以降の女性に多く、女性ホルモンの低下や骨粗鬆症との関連が指摘されています。
ストレス、季節もリスク要因
良性発作性頭位めまい症に限らず、めまいは寝不足や疲労などのストレスも原因の一つと言われています。
良性発作性頭位めまい症に関わる半規管は特にストレスに弱いそうで、心配事がある、疲れがたまっている、寝不足、といった状況にあると、過敏に反応してしまうことも。
春先や秋口といった季節の変わり目は、他の自律神経系の症状と同様と同様めまいも起きやすいので要注意とのこと。
良性発作性頭位めまい症の予防
良性発作性頭位めまい症の予防に効く習慣
- 右下や左下の一定姿勢を長時間続けない(テレビを横になって見ない、決まった向きで寝ない)
- 頭をよく動かす
- 積極的に寝返りをうつ
- 頭の位置を高めにして寝る
- 適度に運動する
歩く、走る等、骨に刺激のある運動含めて - 頭の打撲を避ける
- 骨粗しょう症の予防
参考ページ
NHK健康チャンネル
良性発作性頭位めまい症の病院での治療と自分でできる予防・対処法
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_620.html
NHK健康チャンネル
寝返り体操
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_592.html
東京女子医科大学附属成人医学センター
コラム「気になるめまい」
http://www.twmu.ac.jp/IOG/column/file11.html
良性発作性頭位めまい症の予防に効く食事
良性発作性頭位めまい症は前述のように、骨粗しょう症との関連が指摘されています。骨粗しょう症を予防することがすなわち、良性発作性頭位めまい症の予防につながります。
骨粗しょう症の予防的に積極的に摂取したい栄養
ささっと調べたところでは
- ビタミンD、K、B、Cなどのビタミン類
- コラーゲンを作る肉や野菜、豆類
つまり、バランス良く肉、魚、野菜、果物を食べるように。
とのことでした。
それでは大雑把すぎて、具体的な行動に落とし込めないので、具体的にどうするべきかは、別の投稿で改めて考えたいと思います。
おわりに:良性発作性頭位めまい症は近年増えている?
2005年とちょっと前の論文ですが、「最近,良性発作性頭位めまい症(BPPV)の患者が激増」と書いてありました。(当該論文の抄録らしきものはここ)
右下又は左下の同一の姿勢で寝る、同じ頭位を保持する姿勢をとる人が多く、低い枕の流行や、横になってテレビを見る人が増えていることが指摘されています。
私は寝転がってテレビやスマホを見ることはないのですが、パソコンに向かって作業し始めると、数時間同じ姿勢で固まっていることがしばしばあります。集中すると動かなくなってしまう。
昔からのこういう癖が影響しているのかもしれません。
食事や運動については気を付けている方だと自負していましたが、常にどこかに盲点があるのでしょう。日頃の姿勢や仕事の進め方を見直す必要があると思いました。
めまいの自己判断は危険!
良性発作性頭位めまい症と診断がつけば、そんなに心配する必要はありませんが、似た症状で危険な病気もあります。自己判断で完結せず医師の診断を仰ぎましょう。