MENU

第31回 社会福祉士国家試験 問103(相談援助の理論と方法)

試験合格を祈るカエルの画像

2019年2月に行われた、第31回社会福祉士国家試験の問103について。

社会福祉士国家試験対策、過去問題の一問一答。

一発合格を目指します。

出典等、外部サイトへのリンクはページURL変更などの理由で切れる場合があります。

目次

問題文

問題103

ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

  1. 解決志向アプローチは,クライエントが抱く解決のイメージを尊重し,その実現に向けてクライエントの社会的機能を高めることを目指す。
  2. 行動変容アプローチは,クライエントが,置かれている否定的な抑圧状況を認識し,自らの能力に気付き,その能力を高め,問題に対処することを目指す。
  3. エンパワメントアプローチは,行動を学習の結果として捉え,正しく学習することにより問題行動を消去することを目指す。
  4. フェミニストアプローチは,クライエント自らが問題を解決するための課題を設定し,あらかじめ決められた期間の中で課題を達成することを目指す。
  5. 課題中心アプローチは,クライエントが自らの人生のストーリーを理解し,新たなストーリーに書き換えていくことを目指す。

正解

1

この問題の解き方

ポイント

ソーシャルワークのアプローチの理論を知り理解しておくこと。

選択肢1:○

選択肢2:× 選択肢の内容は、エンパワメントアプローチ。

選択肢3:× 選択肢の内容は、行動変容アプローチ。

選択肢4:× 選択肢の内容は、課題中心アプローチ。

選択肢5:× 選択肢の内容は、ナラティブアプローチ。

第31回社会福祉士国家試験問題

現代社会と福祉 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30 問31

地域福祉の理論と方法 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40 問41

相談援助の基盤と専門職 問91 問92 問93 問94 問95 問96 問97

相談援助の理論と方法 問98 問99 問100 問101 問102 問103 問104 問105 問106 問107 問108 問109 問110 問111 問112 問113 問114 問115 問116 問117 問118 

学習メモ

ソーシャルワークのアプローチについて

クライエントが抱えている生活上の問題や課題を解決するために、特定の視座から考えられた方法や方策。クライエントの状況や問題、課題に合う方法を選ぶことが重要であり、各アプローチの概要や技法を理解しておくことが求められる。

解決志向アプローチ

バーグやシェザーらが提示。
ブリーフセラピー(短期療法)の流れをくみ、クライエントが抱く解決した状態のイメージに焦点をあてて、解決に役立つ資源を活用しながら短期間で実現していく。
クライエントに対して発するミラクル・クエスチョン(問題解決後の生活の様子や気持ちについて、想像を促す質問)など、様々な質問技法がある。

行動変容アプローチ

トーマスやバンデューラらが提示。
クライエントの問題行動の原因や動機にさかのぼらず、問題行動そのものを取り上げて、学習理論の考え方を導入することによって、特定の問題行動の変容を目標に働きかける方法。
行動を学習の結果として捉え、正しく学習することにより問題行動の消去を目指す。

エンパワメントアプローチ

ソロモンらが提示。
個人と個人を取り巻く社会システムとの間にパワーの不均衡状態が生じ、それが個人の無力感を醸成し、問題解決を困難にしているという前提条件に立ち、クライエントの本来持っている力に着目し、クライエントとのパートナーシップを基盤にその力を引き出し積極的に活用する。
クライエントが置かれている否定的な抑圧状況を認識し、自らの能力に気づき、その能力を高め、問題に対処することを目指す。

課題中心アプローチ

リードやエプスタインらが提示。
既存のソーシャルワークの技術を再構成することで、クライエントが解決を望んでいる問題を取り上げ、短期間の時間の中で、具体的な課題を設定して取り組むことで問題を解決する計画的な方法。
クライエント自らが問題を解決するための課題を設定し、あらかじめ決められた期間の中で課題を達成することを目指す。

フェミニストアプローチ

ドミネリやマクリードが提示。
男女同権に基づいた性差別の廃止と女性の解放というフェミニズムの考え方を基盤にして、女性であることから引き起こされる問題や課題を解決し、社会改革も視野に入れた方法。

ナラティブアプローチ

ホワイトやエプストンらの理論と実践、社会構成主義の考え方を基盤としている。
クライエントが語る人生の物語の意味であるナラティブに焦点を当てたアプローチ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
プロフィール詳細はこちら

目次
閉じる