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第31回 社会福祉士国家試験 問102(相談援助の理論と方法)

試験合格を祈るカエルの画像

2019年2月に行われた、第31回社会福祉士国家試験の問102について。

社会福祉士国家試験対策、過去問題の一問一答。

一発合格を目指します。

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目次

問題文

問題102

ホリス(Hollis, F.)が示した心理社会的アプローチの介入技法に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。

  1. 「福祉事務所の相談窓口に行って話を聞くといいですよ」とアドバイスするのは,発達的な反省である。
  2. 「親に心配を掛けまいとして,泣きたいのをずっとこらえていたのですね」という言葉掛けは,直接的指示である。
  3. 「うんうん,なるほど。そうだったのですね」とうなずきながら話を聞くのは,持続的支持である。
  4. 「教室に入ろうとすると,友だちの視線が気になってつらくなり入れなくなるのですね」という言葉掛けは,浄化法である。
  5. 「子どもにきつく当たってしまうということですが,あなたが子どもの頃のお母さんとの関係はどうでしたか」と聞くのは,パターン力動的反省である。

正解

3

この問題の解き方

ポイント

ホリス(Hollis, F.)が提唱した心理社会的アプローチの介入技法について知り理解しておくこと。

選択肢1:× 「直接的指示」でワーカーの意見や態度を表明している。

選択肢2:× 「浄化法」で感情を浄化している。

選択肢3:○ 「持続的支持」でワーカーがクライエントに関心を理解を示し、クライエントを信頼・受容している。

選択肢4:× 「人と状況の全体的反省」でクライエントと環境の関連で生じる思考・感情を明確にしている。

選択肢5:× 「発達的な反省」で幼少期の体験を振り返らせようとしている。

第31回社会福祉士国家試験問題

現代社会と福祉 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30 問31

地域福祉の理論と方法 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40 問41

相談援助の基盤と専門職 問91 問92 問93 問94 問95 問96 問97

相談援助の理論と方法 問98 問99 問100 問101 問102 問103 問104 問105 問106 問107 問108 問109 問110 問111 問112 問113 問114 問115 問116 問117 問118 

学習メモ

心理社会的アプローチとは

リッチモンドが確立したケースワーク理論を期限として、その後フロイトの精神分析理論の影響を受けたハミルトンやトールらが提唱した診断主義アプローチの流れをくむアプローチ。

心理社会的アプローチでは、クライエントの心理的側面だけでなく、クライアントの置かれた社会的状況も含めた「状況の中の人間」という視点を中心に、クライエントとワーカーの協同関係によりパーソナリティ変容を実現し、かつ状況側の機能を高めることで課題解決を図る。

介入時に活用する技法は以下の6つ。

  1. 持続的支持
    傾聴や共感など。
  2. 直接的指示
    ワーカーの意見などを明確にすること。
  3. 浄化法
    感情を浄化すること。いわゆるカタルシス。
  4. 人と状況の全体的反省
    人(クライエント)と環境の関連で生じる思考,感情などの気づき。
  5. パターン力動的反省
    クライエント自身の考え方のパターン,行動の傾向などを明確にすること。
  6. 発達的な反省
    幼少期の体験を振り返ること。
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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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