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第31回 社会福祉士国家試験 問98(相談援助の理論と方法)

試験合格を祈るカエルの画像

2019年2月に行われた、第31回社会福祉士国家試験の問98について。

社会福祉士国家試験対策、過去問題の一問一答。

一発合格を目指します。

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目次

問題文

問題98

ケンプ(Kemp, S.)らによる「人-環境のソーシャルワーク実践」に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

  1. 環境を「知覚された環境」,「自然的・人工的・物理的環境」など5種に分類した。
  2. ソーシャルネットワークの活用に対し,一定の制限を加えた。
  3. クライエントが抱える欠損の修正による問題解決に主眼を置いた。
  4. クライエントの環境よりもクライエント自身のアセスメントを強調した。
  5. 支援者とクライエントは,それぞれ異なる基盤に存在するものと捉えた。

正解

1

この問題の解き方

ポイント

ケンプ(Kemp, S.)らによる「人-環境のソーシャルワーク実践」について知り理解しておくこと。

選択肢1:○

選択肢2:× 個人的なソーシャルネットワークの動員を特に強調したのであり、ソーシャルネットワークの活用に一定の制限を加えたのではない。

選択肢3:× クライエントの抱える欠損よりも、本来持っている環境への対処能力に目を向けること、社会的なエンパワメントを向上させること、環境介入等に主眼を置いたのであり、選択肢の医学モデル的な発想ではない。

選択肢4:× 「多面的な考察」や「環境における活発なアセスメント」が挙げられており、クライエント自身のアセスメントは強調されていない。

選択肢5:× 支援者は、クライエントと異なる基盤に存在するのではなく、同じ環境のネットワークの中にともに存在する資源であると捉えた。

第31回社会福祉士国家試験問題

現代社会と福祉 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30 問31

地域福祉の理論と方法 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40 問41

相談援助の基盤と専門職 問91 問92 問93 問94 問95 問96 問97

相談援助の理論と方法 問98 問99 問100 問101 問102 問103 問104 問105 問106 問107 問108 問109 問110 問111 問112 問113 問114 問115 問116 問117 問118 

学習メモ

ケンプ(Kemp, S.)らは「人-環境のソーシャルワーク実践」を提唱する中で、環境を以下の5つに分類した。

  1. 知覚化された環境:意味と信念の個別的、集合的なシステムにおいて構成される環境
  2. 自然的、人工的双方から成る物理的環境
  3. 社会的・相互作用的環境:主に親密度の異なる人間関係から成り、家族・グループ・近隣ネットワークと集合体を意味する。
  4. 制度的・組織的環境
  5. 文化的・社会政治的環境

また、人が環境と関わる中でソーシャルワーカーが介入していく際の「人ー環境」の実践について、ケンプらは以下の3つを挙げている。

  1. ストレスに満ちた生活状況に対処し、環境の課題に応え、環境資源を十分に活用できるように、クライエントの能力を獲得したという感覚を向上させる。
  2. 多面的な考察をしながら個人的なソーシャルネットワークの動員を特に強調し、環境における活発なアセスメント、契約、介入によってこの目標を達成すること。
  3. 集合的な活動によって社会的なエンパワメントを向上させるために、個別の関心事を関連づけること。
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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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