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第31回 社会福祉士国家試験 問96(相談援助の基盤と専門職)

試験合格を祈るカエルの画像

2019年2月に行われた、第31回社会福祉士国家試験の問96について。

社会福祉士国家試験対策、過去問題の一問一答。

一発合格を目指します。

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目次

問題文

問題96

事例を読んで,Fスクールソーシャルワーカー(社会福祉士)のチームアプローチに基づいた対応として,適切なものを2 つ選びなさい。

〔事 例〕
小学生のG君( 9 歳,男児)は,同じクラスの児童から,「気持ち悪い」と言われたり,仲間はずれにされたりするなどのいじめを受けていた。G君の友人から学級担任に,「G君がいじめられている」と心配が伝えられたため,学級担任が休み時間や放課後の様子を観察したところ,いじめの事実が明らかになった。学級担任は校長に報告し,その後,教育委員会からFスクールソーシャルワーカーが派遣されることになった。

  1. いじめた児童の保護者に連絡し,G君への謝罪を求める。
  2. 警察署に通報し,いじめた児童を指導するために援助を求める。
  3. 加害児童を他校に転校させるよう管理職に助言する。
  4. 児童が相談しやすい環境づくりについて学級担任の相談に乗る。
  5. 情報収集とアセスメントをもとに,校内ケース会議で対応を協議する。

正解

4、5

この問題の解き方

ポイント

学校現場におけるいじめ対策や、いじめが発覚したときの対応、スクールソーシャルワーカーをはじめとする専門職の役割、求められる連携の体制、子どもの権利、子どものエンパワメントについて理解しておくこと。

選択肢1:× いじめに関する詳細がわからない中で保護者に連絡したり、謝罪を求めたりするのはNG。G君を主体とする支援を行うべし。

選択肢2:× その前に、G君が警察への通報を望むかどうか確認するなど、様々な検討・配慮が必要。

選択肢3:× いじめっ子を排除すればよいということではなく、スクールソーシャルワーカーは誰も排除しない環境づくりこそを目指すべし。

選択肢4:○ いじめがあることの確認はできたが、G君自身からの相談があったわけではない。相談しにくい環境や関係性があるのかもしれない。

選択肢5:○ G君主体の支援を展開するには、多方面より情報を収集した上でアセスメントする必要がある。さらに、校内ケース会議で教職員とスクールソーシャルワーカーが支援の方向性に関して認識を合わせることも必要。

第31回社会福祉士国家試験問題

現代社会と福祉 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30 問31

地域福祉の理論と方法 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40 問41

相談援助の基盤と専門職 問91 問92 問93 問94 問95 問96 問97

相談援助の理論と方法 問98 問99 問100 問101 問102 問103 問104 問105 問106 問107 問108 問109 問110 問111 問112 問113 問114 問115 問116 問117 問118 

学習メモ

文部科学省:スクールソーシャルワーカーの活用

神奈川県:スクールソーシャルワーカーについて

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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